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社会医療法人財団慈泉会
相澤病院
〒390-8510
長野県松本市本庄2-5-1
TEL:0263-33-8600
FAX:0263-32-6763
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狭心症について

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平成28年度データ

入院患者数

検査目的の入院※1 その他の入院 合計
不安定狭心症 15人 48人 63人
その他の狭心症※2 257人 110人 367人
合計 272人 158人 430人
  • 検査を行なうことを主な目的とした入院です。狭心症を疑われて検査を行った患者さん・心臓の手術後の確認のために検査を行った患者さんを含みます。
  • 陳旧性心筋梗塞(ちんきゅうせいしんきんこうそく)などの、狭心症以外の慢性虚血性心疾患(まんせいきょけつせいしんしっかん)を含みます。

年齢構成

~49歳 19人
50~59歳 51人
60~69歳 137人
70~79歳 132人
80~89歳 86人
90歳~ 5人
狭心症で入院した患者の平均年齢 69.7歳

主な入院目的別の平均在院日数

検査目的その他の入院
バイパス術カテーテル治療
不安定狭心症で入院した患者の平均在院日数2.1日12.0日4.5日
その他の狭心症で入院した患者の平均在院日数2.3日17.3日2.8日
当院に入院した患者の平均在院日数12.8日
  • 主な入院目的が、検査、パイパス術、カテーテル治療である患者さんを集計しています。お薬による治療のみの場合や経過観察のみの場合、入院中に他疾患の治療のためなどで入院期間が長くなった患者さんを除いて集計しています。これ以降の『入院目的別の在院日数』、『年齢ごとの平均在院日数』についても同様です。

狭心症で入院した患者の主な入院目的別の在院日数

検査目的
2日194人
3日75人
4日1人
5日1人
6日1人
その他の入院
バイパス術カテーテル治療
2日0人38人
3日0人47人
4日0人14人
5~7日0人8人
8~12日1人1人
13~19日12人0人
20日~4人1人

狭心症で入院した患者の主な入院目的別の年齢ごとの平均在院日数

検査目的その他の入院
バイパス術カテーテル治療
~49歳2.0日-2.5日
50~59歳2.3日14.0日3.2日
60~69歳2.2日15.0日2.6日
70~79歳2.3日16.0日3.0日
80~89歳2.5日25.0日4.9日
90歳~--8.0日
狭心症で入院した患者の平均在院日数2.3日16.9日3.3日

主な入院目的別の退院状況

検査目的その他の入院
バイパス術カテーテル治療
自宅へ退院271人15人110人
他病院へ転院0人1人0人
その他(介護施設への入所等)1人1人0人
死亡退院0人0人0人
  • 転院とは、他病院で引き続き入院する場合です。

  • 掲載した統計は、DPCデータを用いたものです。DPCデータは、入院中の「最も医療資源を投入した傷病名」による統計です。
  • 陳旧性心筋梗塞などの、狭心症以外の慢性虚血性心疾患を含みます。

検査と治療の実績

当院では、狭心症の検査・治療は、主に心臓血管外科と循環器内科で行なっています。検査と治療の詳細な実施件数は、心臓病大動脈センターのページで紹介しています。

狭心症とは

狭心症は心臓の筋肉(心筋)が一時的に酸素不足となり、胸痛発作を起こす状態です。発作は胸元や左胸の圧迫感や締めつけ感、違和感など、感じ方は様々です。また、左肩や左手やあご、みぞおちに痛みが走ることがあります。発作の続く時間は数分程度で、長時間発作が続く時には、急性心筋梗塞や消化器疾患など狭心症以外の疾患を疑います。狭心症の発作は、ニトログリセリンというお薬がよく効きます。

狭心症の発作は、重苦しい、圧迫される、締めつけられる、息がつまる、焼けるなどのような、痛みというより不快感として感じることもあります。

狭心症の種類

労作性狭心症

心臓のまわりには冠動脈とよばれる血管があり、心臓はこの冠動脈を流れる血液から酸素や栄養を供給されています。冠動脈の内部に狭い部分(狭窄)があると、運動中など心臓が酸素を多く必要とする時に、十分な血液を心臓に送ることができなくなり、心筋が酸素不足になって胸痛発作が起こります。発作は歩行や階段昇降、入浴、排便時のいきみ、精神的な興奮などにより誘発されます。また、冠動脈の狭窄は動脈硬化によるものがほとんどです。

異型狭心症(冠れん縮性狭心症)

運動に関係なく生じる狭心症です。太い冠動脈が一時的に強く収縮(れん縮)して血液が流れにくくなり、発作が生じます。夜間から早朝にかけての、睡眠中に発作が起こることが多いのが特徴です。

不安定狭心症

軽い運動や安静時でも一日に何度も発作が起こる場合や、初めて発作が起こった場合は、不安定狭心症と呼ばれます。これらは急性心筋梗塞へ進む可能性や、突然死の危険性が高く、迅速な診断と治療が必要です。

診断までの検査

心電図や運動負荷試験、心臓カテーテル検査などを行ないます。

ホルター心電図

24時間連続して携帯型の心電図をつけて、短時間の検査では分からない発作を記録します。

運動負荷試験

運動中に狭心症の発作が起こるかを調べるため、運動をしながら心電図を記録します。

冠動脈CT

CT検査はX線とコンピュータを利用して、身体の断面画像や3D画像を撮影するものです。冠動脈のCT検査の時には、造影剤を使用して、冠動脈の状態を調べます。

当院では、平成21年1月より、最新鋭の320列CTによる冠動脈の検査を行なっています。心臓・冠動脈の撮影の場合、平均0.75秒とまさに「あっ」と言う間に撮影が終了するため、息を止めてじっとしている時間が短くてすみます。また、放射線を浴びる量や、使用する造影剤の量も従来のCT検査より少なく、身体への負担が少ない検査です。CT検査の結果、さらに精査が必要な場合には、心臓カテーテル検査をお勧めしています。

心臓カテーテル検査

太ももの付け根や、手首または肘の血管から、細い管(カテーテル)を心臓や冠動脈まで挿入して造影剤を注入し、心臓の動きや冠動脈の状態をX線で撮影します。冠動脈の狭窄がどこに、どのくらい、何ヶ所あるか、これからの治療を決める情報を得ることができます。また、お薬を用いて冠動脈のれん縮の有無を調べることもあります。

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治療と予防

お薬での治療のほか、バイパスをつくる手術、カテーテル治療などがあり、検査結果によってこれらのどの治療を行うかを検討、相談します。

薬剤療法

冠動脈を広げるお薬や、血管の中で血液が固まるのを予防するお薬、心臓の負担を軽減させるお薬などを使用します。また、異型狭心症(冠れん縮性狭心症)場合には、血管の収縮を防ぐお薬を飲みます。さらに、胸痛発作時には、即効性のある舌下錠やスプレータイプのお薬を使用します。

バイパス手術

お薬やカテーテル治療では、十分な効果が得られない場合に行ないます。

心臓の近くの動脈(大動脈や内胸動脈、胃大網動脈)から、冠動脈に迂回路(バイパス)をつくる手術です。冠動脈の狭窄部を飛び越えて、血液が流れるバイパスをつくることで、正常な冠動脈に十分な血液が流れるようにすることが目的です。バイパスに使う血管は、胸の内側にある動脈や、下肢の静脈などを移植します。当院では、基本的には人工心肺を使わずに心臓を動かしたまま行う、低侵襲な手術を行っています。

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カテーテル治療(カテーテル・インターベンション)

太ももの付け根や、手首または肘の血管から、風船(バルーン)のついたカテーテルを冠動脈まで挿入して、血管が狭窄している場所を風船で膨らませることにより拡げます。また、狭窄部分にステントと呼ばれる金属製の金網を留置する治療や、高速回転するロータブレターで石灰化の強い(硬い)狭窄を拡張する治療などがあります。

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予防について

以下に挙げるものは、狭心症の危険因子となるものです。

  • 喫煙
  • 飲酒
  • 高血圧
  • 糖尿病(境界型を含む)
  • 脂質異常症(高脂血症)
  • 肥満
  • ストレス
  • 加齢(男性45歳以上、女性55歳以上)

高血圧や糖尿病、脂質異常症などは、医師の指導のもとでしっかりと治療を行なうことが大切です。また、禁煙や生活習慣の改善に努めることが重要になります。適度な運動は勧められますが、治療中の病気をお持ちの方は、運動量について医師と相談をしましょう。

標準的な入院スケジュール

当院では治療や検査を進める標準的なスケジュール表を、あらかじめ作成しています。スケジュールに沿った治療、検査を行うことで、治療内容や安全性を一定に保つことができます。(緊急入院や合併症のある場合などは、個別にスケジュールを立てることがあります。)当院で入院して行なう、狭心症の治療や検査に対応するスケジュール表の主な内容は以下のとおりです。

検査

  • 心臓カテーテル検査(1泊2日)

治療

  • 冠動脈、大動脈バイパス術
  • 冠動脈のカテーテル治療(1泊2日)
  • 患者さんごとの経過により、スケジュールは変更になることがあります。

心臓カテーテル検査(橈骨動脈から)1泊2日

  • 2日間の入院で、入院日の午前に、手首の血管からカテーテルを挿入して検査を行なう場合のスケジュール表です。入院日と退院日は、状態により変わります。