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社会医療法人財団慈泉会
相澤病院
〒390-8510
長野県松本市本庄2-5-1
TEL:0263-33-8600
FAX:0263-32-6763
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脳梗塞について

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平成28年度データ

入院患者数

脳梗塞で入院した患者数400人
  • 回復期リハビリテーション病棟に入院された患者さんを含みます。
    この後のデータについても同様です。

年齢構成

~39歳3人
40~49歳6人
50~59歳26人
60~69歳54人
70~79歳103人
80~89歳150人
90歳~58人
脳梗塞で入院した患者の平均年齢78.2歳

在院日数

脳梗塞で入院した患者の平均在院日数30.1日
当院に入院した患者の平均在院日数12.8日

脳梗塞で入院した患者の在院日数による分布

~9日76人
10~19日97人
20~29日74人
30~39日52人
40~49日34人
50~59日19人
60~69日16人
70~79日11人
80日~21人

年齢別平均在院日数

~39歳60.0日
40~49歳39.7日
50~59歳22.8日
60~69歳28.5日
70~79歳36.2日
80~89歳28.8日
90歳~24.7日

退院状況

自宅へ退院248人
他病院へ転院※1102人
その他(介護施設への入所等)25人
死亡退院※225人
  • 転院とは、他病院で引き続き入院する場合です。
  • 死因の内訳は、脳梗塞11人、心房細動10人、がん1人、感染性心内膜炎1人、低体温1人、脳梗塞後遺症1人です。

  • 掲載した統計は、DPCデータを用いたものです。DPCデータは、入院中の「最も医療資源を投入した傷病名」による分類に基づきます。
  • 上記データには、回復期リハビリテーション病棟に入院された患者さんを含みます。

脳梗塞とは

脳梗塞は、脳に血液を送る動脈が極端に狭くなったり詰ったりすることで、その先に十分な血液が行きわたらなくなり、脳細胞が障害を受ける病気で、多くが前兆なく突然に起こります。脳細胞は一度死んでしまうと再生しない組織ですので、出来るだけ早期に治療を開始することが後遺症を少なくするために重要です。

症状(初期症状含む)

脳梗塞にはさまざまな症状があり、脳のどの場所に梗塞が起こったかで症状は変わります。代表的なものは以下の通りで、このような症状が急に起きた際には、早期に医療機関を受診することが必要です。

半身のしびれや麻痺

感覚の鈍さやしびれなどの感覚障害や、手足が思うように動かせなくなったり、物をつかみにくくなったりする運動障害がでます。

言語障害

呂律が回らずに上手くしゃべれなくなる構音障害と、言葉が出なかったり、話の内容が理解出来なくなったりする失語症があります。

嚥下障害

食べたり、飲んだりする際に飲み込みが上手く出来なくなります。むせやすくなり、誤嚥性肺炎を起こすこともあります。

意識障害

いつもと比べてボーっとしていたり、声を掛けても反応がなかったりなど、意識が正常でない状態です。

回転性めまい

小脳や脳幹に梗塞が起こった場合には、持続する回転性めまい(グルグルまわる感じのめまい)が起こることがあります。

脳梗塞の分類

脳梗塞には3つのタイプがあります。

ラクナ梗塞(小窩性梗塞)

脳の細い動脈が詰まって起きる脳梗塞がラクナ梗塞です。一般に小さな脳梗塞で、症状も軽症の方が多いですが、中には強い半身麻痺になる方もいますので注意が必要です。最近では脳ドックなどの検査にて偶然に見つかることがあり、その場合には症状がなく無症候性ラクナ梗塞といわれています。高血圧の方は起こりやすく、塩分制限や血圧管理が重要です。

脳血栓症(アテローム性血栓症)

脳血栓症とは、動脈硬化により脳の太い動脈自体が高度に狭窄ないしは閉塞して、その血管が栄養を送っている脳の一部ないし広い範囲の脳細胞が死んでしまって脳梗塞になった状態です。

脳塞栓症(心原性塞栓症)

脳塞栓症とは、多くは心房細動という不整脈がある方に起こります。不整脈があると、心臓内に血栓が生じ、これが脳の血管に流れてきて詰まることで発生します。このように、脳塞栓症は心臓と関係の深い脳梗塞です。

脳梗塞の検査

頭部CTや頭部MRI、脳血管撮影検査などを行ないます。

頭部CT

様々な角度から放射線をあて、頭を輪切りにした断面画像を撮影する検査です。

頭部MRI

MRIは磁気共鳴により画像を撮影するため放射線は使用しませんが、体の内外に金属があると検査はできません。また、造影剤を使用しなくても頭の中の血管を撮影出来るので、非侵襲的な検査として脳ドックなどにも活躍しています。

脳血管撮影検査

太ももの付け根や腕の血管を通して、細い管(カテーテル)を脳血管まで挿入し、造影剤を注入しながら病変のある脳血管の状態を撮影します。

脳梗塞の治療

当院では、血栓溶解剤や抗血小板剤、脳保護剤など点滴による内科的治療や、脳血管のバイパス手術など外科的治療を実施しています。また、『脳神経外科』、『神経内科』、『脳血管内治療センター』が連携して治療を行っています。

治療日程の概要をみる

血栓溶解療法

脳梗塞の原因となっている動脈に詰まった血の塊(血栓)を、薬剤(t-PA製剤)で溶かして治療する方法です。

血液希釈療法

血液の粘度を下げる薬剤を投与し、脳梗塞周辺の血液の流れを改善します。

抗血小板療法

血小板の働きを抑える薬剤を投与し、血栓ができるのを防止する方法です。

抗凝固療法

血液中の凝固因子に作用する薬剤を投与し、血液を固まりにくい状態にして、血栓ができないようにする治療法です。

抗脳浮腫療法

脳梗塞を発症して数日経つと、脳梗塞を起こした部位に脳浮腫(脳のむくみ)が出るため、抗脳浮腫療法により原因となっている水分を取り除きます。

脳保護療法

神経細胞を保護する薬剤(エダラボン)を投与し、脳梗塞の進行を抑制する治療法です。

高気圧酸素療法

大気圧よりも高い気圧環境を機器内で発生させ、その中に患者さんを収容し、高濃度酸素吸入を行うことによって症状の改善を図る治療法です。

脳血管バイパス手術

流れの悪くなった脳血管の脇に別の血管をつないで、血液の流れを改善する手術療法です。

『脳血管内治療センター』では、脳梗塞の原因となるような血管の狭い部分やつまりを、血管の中から治療を行ないます。

血栓吸引・破砕療法

注射による血栓溶解療法で溶けきれない血栓を、血管の中から破壊・吸引して、血流を改善する治療方法です。

血管形成・ステント治療

脳梗塞の原因となる血管の狭窄を血管の中から拡げて、血液の流れを改善する治療方法です。頚動脈に対する血管形成・ステント治療は2008年より保険適用となっていますが、当院では保険適用以前から既に導入しており、治療を行っています。

脳梗塞により発症した手足の麻痺や言語障害に対して、その機能を回復させるために、リハビリテーション治療を行っています。

リハビリテーション治療

毎日365日リハビリテーションが実施できる環境を整え、後遺症を少しでも軽減し可能な限りもとの生活に戻れるよう、なるべく早い時期から体を動かす訓練を開始します。

標準的な入院スケジュール

当院では治療や検査を進める標準的なスケジュール表を、あらかじめ作成しています。スケジュールに沿った治療、検査を行うことで、治療内容や安全性を一定に保つことができます。(緊急入院や合併症のある場合などは、個別にスケジュールを立てることがあります。)当院では、脳梗塞の治療・検査に対応するスケジュール表や、リハビリテーションに対応するスケジュール表があり、主な内容は以下のとおりです。

脳梗塞治療の入院スケジュール

  • 脳梗塞点滴6日間の治療
  • 脳梗塞点滴4日間の治療
  • 脳梗塞ヘパリン治療
  • 出血性梗塞や重症の脳塞栓症の治療
  • 今回掲載している入院スケジュールは、脳梗塞点滴6日間の治療・脳梗塞ヘパリン治療のものです。
  • リハビリテーションは、点滴治療(一週間程度)と平行してスタートしますが、点滴治療後に重症度を再評価し、退院までに必要なリハビリテーションのおおよその期間を決定します。

脳梗塞点滴6日間の治療

脳梗塞ヘパリン治療

  • 掲載されている「入院スケジュール」等は、平成29年9月30日現在のものです。内容は変更となる可能性があります。