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社会医療法人財団慈泉会
相澤病院
〒390-8510
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診療のご案内 手術について

乳がんの手術について

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平成28年度データ

入院治療患者数

乳がんの手術を施行した患者数102人

年齢構成

~39歳2人
40~49歳25人
50~59歳25人
60~69歳23人
70~79歳18人
80~89歳9人
乳がんの手術を施行した患者の平均年齢60.4歳

平均在院日数

乳がんの手術を施行した患者の平均在院日数6.0日
入院してから手術までの平均在院日数0.1日
手術してから退院までの平均在院日数4.9日
当院に入院した患者の平均在院日数12.8日
  • 入院中に他疾患の治療や合併症等で入院期間が長くなった患者さんを除いて集計しています。
    (”在院日数分布” ”年齢別平均在院日数” ”術式ごとの比較” についても上記同様に集計しています。)

乳がんの手術を施行した患者の在院日数の分布

~4日6人
~8日80人
9~12日13人
  • 年齢構成の説明をご参照ください。

年齢ごとの平均在院日数

~39歳7.5日
40~49歳6.4日
50~59歳5.6日
60~69歳6.0日
70~79歳5.6日
80~89歳6.3日
乳がんの手術で入院した
患者の平均在院日数
6.0日
  • 年齢構成の説明をご参照ください。

術式ごとの比較

平均在院日数人数
単純乳房切除術※16.0日1人
乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)5.4日41人
乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)6.3日38人
乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの)6.0日5人
乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの・胸筋切除を併施しない)6.6日14人
上記の乳がんの手術全体6.0日99人
  • 腋窩リンパ節郭清を行なわない乳房切除術です。
  • 年齢構成の説明をご参照ください。

退院状況

自宅へ退院101人
他の病院へ転院1人

  • 掲載した統計は、DPCデータを用いたものです。

適応となる疾患

  • 乳がんの病期(ステージ)が0期からⅢA期の場合:他臓器への転移(がん細胞が血液やリンパ液の流れに運ばれて、他の場所に飛び火すること)がなく、乳房にできたがんが皮膚や肋骨、肋間筋へ拡がっておらず、リンパ節転移がない状態、あるいはわきの下のリンパ節または胸骨の内側のリンパ節に転移がある状態。
  • がんがそれ以上に拡がっている場合でも、ホルモン剤や抗がん剤による治療や、放射線治療を行なって、がんが小さくなった場合には、手術を行なうことがあります。また、再発乳がんでも、局所的な再発(もともとがんがあった部位に再びがんが出現すること)の場合には、手術を行なうことがあります。

乳がんの手術とは

乳房にできたがんを、手術で切除する「局所療法」です。(ホルモン剤や抗がん剤などの薬物療法は、全身に拡がったがん細胞を治療の対象とするため「全身療法」と呼ばれます。)

手術は全身麻酔をして行ないます。がんがどこまで拡がっているかで切除する範囲が決まり、わきの下のリンパ節を切除(腋窩リンパ節郭清)したり、胸の筋肉(小胸筋、大胸筋)を切除したりすることがあります。また、必要に応じて、手術後に放射線治療や、ホルモン剤、抗が剤での治療を行ないます。

治療日程の概要をみる

乳房部分切除術(乳房温存手術)

がんを含めた乳房の一部を、扇形または円形に切除して、乳房の正常部分をなるべく残す手術です。切除した組織を手術中に顕微鏡で観察して、がんの取り残しがないように確認しながら手術を進めます。また、センチネルリンパ節生検を行なって、わきの下のリンパ節を切除するか判断します。手術時間は約3時間です。

胸筋温存乳房切除術

がんのできた側の乳房を、皮膚を含めて全部切除して、わきの下のリンパ節を切除します。また、小胸筋を切除することもあります。手術時間は約2時間です。

わきの下のリンパ節の切除(腋窩リンパ節郭清)について

わきの下のリンパ節は腋窩リンパ節と呼ばれ、これを切除することを腋窩リンパ節郭清と言います。リンパ節だけではなく、周囲の脂肪組織も一緒に切除します。また、手術後は腕のむくみや運動障害、しびれや皮膚の感覚障害などの合併症が起こることがあります。

センチネルリンパ節生検について

センチネルリンパ節は「見張り番リンパ節」という意味で、がんが最初に転移するリンパ節と考えられています。このリンパ節に転移がない時は、多くの場合、腋窩リンパ節に転移がないことが分かっています。そのため、手術時にセンチネルリンパ節を切除して顕微鏡で観察し、がんの転移がなければ、腋窩リンパ節郭清を省略することが可能となります。センチネルリンパ節は、手術の時にがんの周囲に色素を注入して、その色素の流れをみて探します。

手術の特徴

乳房部分切除術(乳房温存手術)

  • 乳房をなるべく残す手術で、他の手術と比べて美容面での利点がありますが、がんを取り残す危険性が多少なりともあります。しかし、手術後の他臓器への転移や生存率は、乳房全体を切除する手術とほとんど差がないという結果が得られています。
  • 通常は、手術後に再発防止のため、放射線治療を行ないます。
  • がんの大きさが3cm以上の場合には、乳房温存術はできませんが、手術前に抗がん剤治療を行なって、がんが小さくなった場合には、乳房温存術が行えることもあります。また、がんが複数のしこりをつくっている場合には、乳房温存術はできません。

胸筋温存乳房切除術

  • 乳房はすべて切除しますが、胸の筋肉を残すため、肋骨が浮き出ることはありません。
  • 乳頭を残して手術する方法もあります。この場合、手術中に切除した組織を顕微鏡で観察して、がん細胞が乳頭に残っていないことが確認できれば、乳頭を残すことが可能です。
  • 胸筋を切除する手術と比べて、腕や肩の筋力低下や運動障害の程度は少なくなります。
  • 腕にむくみが残ることがあります。

予期される合併症

手術後の傷の感染、皮膚壊死
まれですが、手術の傷口に細菌が入って赤くはれることがあります。抗生剤投与や、必要があれば中に溜まった膿を出します。
出血、血腫
約3~5%で起こります。手術直後に出血がなくても、時間がたってから、じわじわ出血することがあります。圧迫して止血しますが、血腫(血液が溜まってできた固まり)を形成した場合には、再手術が必要です。
リンパ液貯留
腋窩リンパ節郭清を行なうと、ほとんどの場合に起こります。針を刺して、溜まったリンパ液を抜きます。
麻酔の合併症
肺炎や心不全、心筋梗塞、治療中の病気の悪化等が起こる可能性があります。
運動障害、感覚障害、リンパ浮腫
腋窩リンパ節郭清による後遺症です。腕の動きが悪くなったり、しびれや不快感が生じて、むくむこともあります。リハビリテーションが必要です。

標準的な入院スケジュール

当院では治療や検査を進める標準的なスケジュール表を、あらかじめ作成しています。スケジュールに沿った治療、検査を行うことで、治療内容や安全性を一定に保つことができます。(緊急入院や合併症のある場合などは、個別にスケジュールを立てることがあります。)当院で乳がんの手術に対応する主なスケジュール表は、次のとおりです。

入院スケジュール

  • 乳腺切除治療(手術当日に入院)

乳腺切除治療(手術当日に入院)

  • 掲載されいている「入院スケジュール」等は、平成29年9月30日現在のものです。内容は変更となる可能性があります。