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社会医療法人財団慈泉会
相澤病院
〒390-8510
長野県松本市本庄2-5-1
TEL:0263-33-8600
FAX:0263-32-6763
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直腸がんについて

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平成28年度データ

入院患者数

直腸がんで入院した患者数123人

年齢構成

40~49歳7人
50~59歳13人
60~69歳43人
70~79歳38人
80~89歳18人
90歳~4人
直腸がんで入院した患者の平均年齢69.4歳

在院日数

直腸がんで入院した患者の平均在院日数12.4日
当院に入院した患者の平均在院日数12.8日
  • 平均在院日数は、他疾患により入院期間が長期化した患者さんについて除外しています。
    また、この後の在院日数の分布・年齢ごとの平均在院日数・治療別状況についても同様です。

直腸がんで入院した患者の在院日数による分布

~4日24人
5~9日12人
10~19日68人
20~29日12人
30~39日3人
40~49日2人
  • 1~4日以内の入院患者さんは、内視鏡的切除術や化学療法の準備のための注射用カテーテル設置目的などの方が含まれています。
  • 在院日数の説明をご参照ください。

年齢別平均在院日数

40~49歳11.7日
50~59歳12.8日
60~69歳11.3日
70~79歳13.0日
80~89歳13.7日
90歳~14.3日
直腸がんで入院した患者の平均在院日数12.4日
  • 在院日数の説明をご参照下さい。

治療別状況

人数平均在院日数
腹腔鏡下直腸切除術48人16.4日
直腸切除術6人17.3日
内視鏡的手術9人4.2日
その他の手術※135人8.2日
手術なし※223人12.7日
  • 「その他の手術」は、化学療法のための注射用カテーテル設置、人工肛門閉鎖術、開腹をせずに肛門部から直接腫瘍を見ながら切除をする「直腸腫瘍摘出術(経肛門)」など、「腹腔鏡下直腸切除術」「直腸切除術」「内視鏡的手術」以外の手術を集計しています。
  • 「手術なし」は、化学療法や緩和ケア目的などです。
  • 在院日数の説明をご参照ください。

退院状況

自宅へ退院108人
他病院へ転院6人
その他(介護施設への入所等)2人
死亡退院7人
  • 転院とは、他病院で引き続き入院する場合です。

  • 掲載した統計は、DPCデータを用いたものです。DPCデータは、入院中の「最も医療資源を投入した傷病名」による分類に基づきます。

直腸がんとは

直腸がんは直腸にできるがんの総称で、直腸をさらに詳しく分類すると、直腸S状部,上部直腸,下部直腸に分類されます。もともとは、正常な細胞が何らかの原因によりがん細胞に変化します。変化した細胞が何兆という数に増えて、直腸がんとして目に見えるようになります。また、がんの発生経路には、良性のポリープががんに変化する場合と、正常な粘膜が直接がんになる場合があります。

がんを治療せずに放置すると次第に進行し、腸管が狭くなることによる通過障害を起こしたり、腫瘍部で腸管に穴があき腹膜炎となったり、潰瘍をつくり出血を起こしたりすることもあります。やがては、他臓器に転移します。

症状(初期症状含む)

直腸がんの症状

  • 血便(肛門に近い部位にできたがんほど鮮血に近い赤色となる)
  • 強い便意と下痢
  • 便が細くなる、残便感、排便時の痛み

直腸がんの症状(自覚症状)で最も多いのは血便ですが、直腸のどこに、どの程度のがんができるかによって症状も変わってきます。まったく症状が現れない場合も多く、一般に早期直腸がんであれば自覚症状がないこともあります。逆に、良性疾患でもがんと類似した症状が現れる場合もあり、特に、痔核と間違われることが多いです。強い自覚症状が現れ、ようやくがんを発見される場合もあるため、上記の様な症状が認められた場合、早期の医療機関受診をおすすめします。

診断までの検査

便潜血検査

便の中の微量な血液が含まれているかを調べます。排便時、便ががん病変をこするとわずかに出血するため、便に血液が混じります。但し、進行がんでも便潜血が陰性の場合や、痔などがん以外の疾患でも陽性になる場合があります。

肛門鏡(直腸鏡)検査

筒状の医療器具を肛門から挿入し肛門~直腸内を直接観察します。

直腸指診

医師が指で直接、直腸の触診を行います。簡単に実施できますが、肛門から数センチのところまでしか診断できません。

注腸検査(バリウム検査)

肛門からバリウムと空気を注入し、レントゲン撮影を行います。がんの位置や大きさ、腸の狭さの程度がわかります。異常組織が見つかったときにそのまま組織を取り出す行為ができないため、改めて内視鏡等の検査をしなくてはなりません。

大腸内視鏡検査

肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸全体を検査できます。同時に、病変が確認されたら、組織の一部を採取しさらに詳しく調べたり、適応があれば病変の切除をすることも可能です。

血液検査

進行直腸(大腸)がんがあると貧血を起こすことがあります。血液検査によって貧血の程度が判断できます。また、血液中のある種のたんぱく質のレベルを計測(腫瘍マーカー)することにより、進行がんの存在の判断材料となります。

画像検査(CT検査・MRI検査・PET検査・超音波検査等)

直腸がん(大腸がん)の発見にはあまり適しておらず、特に、早期がんの発見には無効です。但し、がんの進み具合や転移・再発を調べるために用いることがあります。

病理検査

検査で採取した組織や手術で切除した組織を、顕微鏡等でより詳しく分析します。がんや転移の有無、がんの進行度合いの診断がなされ、追加手術の必要性や化学療法を行う判断基準ともなります。

治療と予防

治療

がんの病期(進行度合い)により異なります。

内視鏡的手術(内科的治療)

点滴による軽い麻酔を施し、内視鏡検査室で行われます。

内視鏡により、がんを切除します(人体に影響のない高周波電流で焼き切ります)。一般的には、早期がんの治療には向いていますが、がんが深い位置にまで及んでいる場合や、形状によっては内視鏡的治療では取り切ることができないため不向きな場合があります。直腸粘膜には知覚神経がなく、通常痛みを感じることはありません。また、全身麻酔の必要もないため身体への負担が少なく済みますが、術後の病理診断によっては追加の手術を要する場合があります。

開腹手術(外科的治療)

手術室において、全身麻酔で行なわれます。

直腸切除術
がんを切除後、腸と腸をつなぎ合わせます(吻合)。
がんが直腸下部を中心にみられるときは『低位前方切除術』、より肛門に近いところにみられるときは『超低位前方切除術』を行います。
直腸切断術・人工肛門造設術
直腸を肛門と共に切除し,左下腹部に人工肛門を造設します。
  • 人工肛門とは、肛門から便の排泄ができない場合などに、腸の内容物が体外に排出されるよう、人工的に造られた排泄のための出口のことです。

治療日程の概要をみる

腹腔鏡下手術(外科的治療)

全身麻酔下で、腹部に数カ所の穴を開け、そこから腹腔鏡という内視鏡の一種や摘出器具等を挿入し、最終的には4~8cmの切開創からがんを取り除きます。

開腹手術より時間はかかりますが、小さな傷で済むので術後の痛みも少なく、開腹手術と比べて早期退院が可能です。

治療日程の概要をみる

放射線治療

がんとその周辺のみを治療する局所治療です。再発の予防や、腫瘍を小さくした後に手術を行うためなどの、手術に対する補助的な放射線治療と、がんによる症状の軽減のためや延命目的の緩和的放射線治療があります。副作用にも注意が必要です。

化学療法(薬物治療)

いわゆる抗がん剤による治療です。静脈から点滴を行なうものと口から薬を投与する(経口)場合がありますが、がんの種類や進行度、患者さんの全身状態を考慮して治療方法を決めます。また、入院して治療する場合と外来で通院しながら治療する場合があります。

直腸がんの化学療法には、手術前の腫瘍サイズの縮小や進行がんの手術後の再発防止目的、根治的な手術が不可能な場合のがんに対する直接的な治療(生存期間の延長や日常生活の質向上のため)目的があります。副作用にも注意が必要です。

予防

残念ながら、確立された予防法はありません。ここでは、日常生活において最低限、予防のために出来ることをご紹介します。

  • アルコールを控える
  • 動物性脂肪の摂取を控える
  • バランスの取れた食事摂取
  • 適度な運動
  • 禁煙
  • 定期的な検査・検診

標準的な入院スケジュール

当院では治療や検査を進める標準的なスケジュール表をあらかじめ作成しています。スケジュール表に沿った治療、検査を行うことで、治療内容や安全性を一定に保つことができます。(緊急入院や合併症のある場合などは、個別にスケジュールを立てることがあります。)当院での、直腸がんの治療に対応するスケジュール表には以下のようなものがあります。

直腸がん治療の主な入院スケジュール

  • 腹腔鏡補助下直腸切除術
  • 超低位前方切除術
  • 直腸切断術
  • 化学療法
  • 内視鏡的ポリープ切除術

今回掲載している入院スケジュールは、腹腔鏡補助下直腸切除術と超低位前方切除術と直腸切断術のものです。

腹腔鏡補助下直腸切除術



超低位前方切除術



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直腸切断術



  • 掲載されている「入院スケジュール」等は、平成29年9月30日現在のものです。内容は変更となる可能性があります。