ページTOPへ

社会医療法人財団慈泉会
相澤病院
〒390-8510
長野県松本市本庄2-5-1
TEL:0263-33-8600
FAX:0263-32-6763
アクセスマップ>>

お見舞いメール

診療のご案内 疾患について

前立腺がんについて

検査について

治療について

上の目次をクリックするとそれぞれの項目に移動します。

検査入院の平成28年度データ

入院患者数

前立腺針生検の目的で入院した患者数107人

年齢構成

~59歳11人
60~69歳40人
70~79歳47人
80~89歳9人
前立腺針生検の目的で入院した患者の平均年齢69.7歳

在院日数

前立腺針生検の目的で入院した患者の平均在院日数2.0日
当院に入院した患者の平均在院日数12.8日

退院状況

自宅へ退院107人
  • 掲載した統計は、DPCデータを用いたものです。DPCデータは、入院中の「最も医療資源を投入した傷病名」による分類に基づきます。

検査外来の平成28年度データ

外来患者数

外来で前立腺針生検を行った患者数10人

前立腺がんとは

前立腺は男性の精液の一部をつくり、成人でクルミくらいの大きさの臓器です。膀胱のすぐ下に位置し、その真中を尿道が通っています。この前立腺の中にできるがんを前立腺がんといいます。前立腺がんは初期の段階ではほとんど症状がありませんが、次第に自覚症状として尿の出が悪かったり、残尿感を覚えたりすることがあります。さらに進行すると血尿が出ることもあります。

前立腺がんの病期分類

がんの進行状況により、4段階の病期分類が行われます。

病期A

前立腺肥大症の手術や、膀胱がんの手術などのときに偶然発見され、肉眼では見えないほどの小さな状態。

病期B

がんが前立腺の中にとどまっている状態。

病期C

他の臓器(骨、リンパ節、肺、肝臓など)への転移は無いが、がんが前立腺の被膜(周りを被っている膜)をこえて外にでている状態。

病期D

骨やリンパ節など、他の臓器や組織に転移をしている状態。

前立腺がんの検査

直腸診

肛門に指を入れて、前立腺にしこりなどが無いか触って調べる触診検査です。

PSA値の測定

PSA(前立腺特異抗原)と呼ばれる物質の血液中の値を調べる検査です。

PSA検査は早期の前立腺がんのスクリーニングとして非常に有効であり、この検査で高い数値が出た場合には強く前立腺がんが疑われますが、前立腺肥大症や前立腺炎など、がん以外の病気で上昇することもあります。

経直腸エコー

肛門から前立腺専用の超音波検査装置を挿入して行う検査です。

前立腺針生検

会陰部や直腸より前立腺に向けて10~12回生検針を刺入し、前立腺組織の一部を標本として採取します。これについて顕微鏡で組織の検査を行ない、がんの有無の判定と悪性度の診断を行います。痛みなく組織が採取できるように、脊椎麻酔(腰椎麻酔)下で検査を行います。当院での組織検査の結果は、約一週間後に判明しますので、退院後、外来に再受診していただき説明を行います。

検査日程の概要をみる

標準的な入院スケジュール

当院では治療や検査を進める標準的なスケジュール表を、あらかじめ作成しています。スケジュールに沿った治療、検査を行うことで、治療内容や安全性を一定に保つことができます。(緊急入院や合併症のある場合などは、個別にスケジュールを立てることがあります。)当院では、前立腺がんの検査に対応する以下のスケジュール表があります。

前立腺針生検のための検査入院

治療入院の平成28年度データ

入院患者数

手術あり陽子線治療前
マーカー留置術
手術なし
前立腺がんの治療目的で入院した患者数27人38人16人

年齢構成

手術あり陽子線治療前
マーカー留置術
手術なし
50~59歳2人1人0人
60~69歳15人16人3人
70~79歳8人21人9人
80~89歳2人0人3人
90歳~0人0人1人
前立腺がんの治療目的で入院した患者の平均年齢68.5歳69.8歳75.1歳

手術あり陽子線治療前マーカー留置術手術なし

平均在院日数

手術あり陽子線治療前
マーカー留置術
手術なし
前立腺がんの治療目的で入院した患者の平均在院日数15.5日2.4日18.2日
  • 入院中に他疾患の治療のためなどで入院期間が長くなった患者さんを除いて集計しています。
    この後の在院日数の分布についても同様です。

前立腺がんで入院した患者の在院日数による分布

在院日数手術あり陽子線治療前
マーカー留置術
手術なし
2日0人35人0人
3~5日0人0人0人
6~10日0人3人2人
11~15日21人0人4人
16~20日0人0人5人
21~25日2人0人2人
26日~0人0人2人

手術あり陽子線治療前マーカー留置術手術なし

退院状況

手術あり陽子線治療前マーカー留置術手術なし
自宅へ退院23人38人11人
他病院へ転院2人0人3人
死亡退院2人0人2人

手術あり陽子線治療前マーカー留置術手術なし

  • 掲載した統計は、DPCデータを用いたものです。DPCデータは、入院中の「最も医療資源を投入した傷病名」による分類に基づきます。

前立腺がんの治療

当院では前立腺がんの内科・外科的治療を『泌尿器科』で、放射線治療を『がん集学治療センター放射線治療部門』で行っています。

治療方法については、患者様の年齢や転移の有無などで変わってきます。

早期がん(浸潤や転移などがなく、がんが前立腺内に限局している)の場合は、手術で前立腺を摘出する〈根治的前立腺全摘除術〉や、トモセラピーという放射線治療器械による〈放射線治療〉を行います。

進行がん(浸潤や転移がある場合)や高齢者の場合には〈内分泌療法(ホルモン療法)〉を中心に行います。

また、がんの状態等を含めた一定の条件下では、先進医療として認められている「陽子線治療」という〈放射線治療〉を受けることも可能となっております(陽子線治療料については公的保険外診療扱いになるため全額自己負担となります)。

当院では、病期(進行度合い)と年齢を考慮の上、最も適切な治療を心がけています。

根治的前立腺全摘術

前立腺を手術で全部取り除いてしまう治療法です。下腹部小切開で、前立腺と精嚢を摘出して、膀胱と尿道を縫合する手術です。

  • 現在の手術方式では、輸血を行うことはほとんどありません。

治療日程の概要をみる

内分泌療法(ホルモン療法)

前立腺がんの多くは、精巣や副腎から分泌される男性ホルモンの影響を受けて増殖していきます。内分泌療法(ホルモン療法)は、男性ホルモンの分泌や働きを抑えることにより、前立腺がん細胞の増殖を抑制しようとする治療法です。男性ホルモンの働きを抑える方法としては、薬(注射及び内服薬)による方法と、両側睾丸(精巣)を摘出することによる方法(去勢術)があります。

  • 薬による治療は、外来通院で行える治療法です。

放射線治療〈トモセラピー〉

がん細胞は正常の細胞に比べ放射線のダメージを受けやすい性質があります。放射線治療はこの性質を利用して、体の外から放射線を照射し治療を行います。

当院で用いられている放射線治療装置〈トモセラピー〉は、腫瘍の形に適した放射線治療を行なうため、正常細胞への副作用軽減と治療効果向上が期待されています。

  • 外来通院で行える治療法です。

放射線治療〈陽子線治療〉

陽子線は放射線の一種です。陽子線治療では水素の原子核(陽子)を、粒子加速器を用いてエネルギーを高めて治療に用います。陽子線は設定した深さで高い放射線量を放出して、それより奥には達しないという「ブラックピーク」という特徴があります。この特性により腫瘍の奥側にある正常な組織に与える影響を抑えることができX線などと比べて副作用が少なくなります。

陽子線治療は従来の放射線治療よりも副作用が軽く、がんの病巣のみに集中した効果が出せ、今まで治療に難しかったがんにも高い効果が期待できます。

  • 陽子線治療は公的保険の適用はなく、先進医療として治療が行われます。先進医療では「診察・検査・投薬・入院など」通常の治療と共通する部分は保険診療の対象となりますが、「陽子線治療技術料」は保険外診療扱いで全額自己負担となります。

標準的な入院スケジュール

当院では治療や検査を進める標準的なスケジュール表を、あらかじめ作成しています。スケジュールに沿った治療、検査を行うことで、治療内容や安全性を一定に保つことができます。(緊急入院や合併症のある場合などは、個別にスケジュールを立てることがあります。)当院では、前立腺がんの治療に対応する以下のスケジュール表があります。

根治的前立腺全摘術を行うための入院



  • 掲載されている「入院スケジュール」等は、平成29年9月30日現在のものです。内容は変更となる可能性があります。