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社会医療法人財団慈泉会
相澤病院
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インフルエンザについて

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平成28年度データ

相澤病院に平成28年4月から平成29年3月に入院した患者さんのデータです。

入院患者数

入院時にインフルエンザを発症していた患者数98人
そのうちインフルエンザの治療を中心に行った患者数28人
インフルエンザ以外の治療を中心に行った患者数70人
  • インフルエンザ以外の他疾患の治療を中心に行った患者数です。

インフルエンザの治療を中心に行った入院患者の年齢構成

~9歳5人
20~59歳1人
60歳~22人

インフルエンザの治療を中心に行った入院患者の在院日数の分布

~5日12人
6~10日9人
11日~7人

インフルエンザの治療を中心に行った入院患者の平均在院日数

~9歳3.2日
20~59歳9.0日
60歳~10.0日

インフルエンザとは

インフルエンザとは、気道の粘膜にインフルエンザウイルスが感染して引き起こす急性の炎症です。「感染」とは、インフルエンザウイルスが体内に入ることをいいます。その後、体内でウイルスが増えると、症状が出てきます。これが「発症」です。感染しても症状が出ない場合もありますが、後に述べるように重症化しやすい方もいます。

インフルエンザ(H1N1)2009の電子顕微鏡写真(国立感染症研究)

インフルエンザの分類

インフルエンザウイルスはA型、B型、C型に分類され、大きな流行の原因となるのはA型とB型です。

近年流行しているのは、A/H1N1亜型、A/H3N2亜型(香港型)、B型の3種類です。

新型インフルエンザについて

インフルエンザに一度かかると、その原因となったウイルスに対して、抵抗する力(免疫)が高まります。以前から流行している季節性インフルエンザに対しては、多くの方が免疫をもっていることになります。しかし、新型インフルエンザには、誰もが抵抗する力を持っていないと考えられます。そのため、感染が拡大しやすく、わたしたちの健康や社会生活に大きな影響を与える可能性があります。

2009年(平成21年)に新型インフルエンザ(H1N1)2009が流行したときには、多くの方が免疫を持っていなかったため大規模な流行が発生し、他の型・亜型のインフルエンザウイルスによる患者さんの発生はほとんどありませんでした。2010年(平成22年)には(H1N1)2009に加え、他の季節性ウイルスも同時期に流行しており、(H1N1)2009単独での大きな流行が発生するなどの特別な状況は確認されませんでした。このため、厚生労働省は2011年(平成23年)3月31日時点で(H1N1)2009を新型インフルエンザから通常の季節性ウイルスとして取り扱う方針としました。

2009年(平成21年)の新型インフルエンザ(H1N1)2009の大流行以降、新たな新型インフルエンザは発生していませんが、次の新型インフルエンザウイルスがいつ出現するかは誰にも予測することはできません。今後起こりうる流行に備えて、日頃の感染予防やワクチン接種など、自分自身や周囲の方を守る対策が重要です。

症状(初期症状を含む)

かぜと同様に、のどの痛み、鼻水、咳などの症状がみられますが、大きな違いとして、高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛や、強い全身倦怠感(だるさ)などの全身症状がみられることが特徴です。また、インフルエンザウイルスによりダメージを受けた気道の粘膜に細菌が感染して、肺炎や気管支炎を起こすこともあります。

インフルエンザかぜ
症状風邪の症状に加え、高熱(39~40度)、頭痛、関節痛、筋肉痛などのどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、発熱(38度前後の微熱)
発症急激比較的ゆっくり
症状の部位強い倦怠感など全身症状鼻、のどなど局所的
合併症肺炎、気管支炎などほとんどない

インフルエンザにかかったほとんどの方が軽症で回復していますが、以下のような慢性の病気をお持ちの方は、インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高いといわれています。

  • 慢性呼吸器疾患
  • 慢性心疾患
  • 糖尿病などの代謝性疾患
  • 腎機能障害
  • ステロイド内服などによる免疫機能不全

さらに、次に該当する方も、インフルエンザが重症化することがあると報告されています。

  • 妊婦
  • 乳幼児
  • 高齢者

手洗い・うがいの励行や、人混みを避けるなど感染しないように注意し、周囲も感染させないように配慮が必要です。また、かかりつけの医師がいる場合には、発症時の対応について相談しておきましょう。

インフルエンザ脳症とは

インフルエンザ脳症は、インフルエンザウイルスの感染による神経の合併症の1つだと言われています。とくに小児に多くみられ、インフルエンザ発症後から早期の段階(数時間~1日)で、嘔吐や異常行動、意識障害(呼びかけに答えないなど)、けいれんなどがみられることが特徴です。また、インフルエンザ脳症は大人でも発症することがあります。インフルエンザ脳症を予防するためには、とにかくインフルエンザに感染しないようにする対策が重要になります。

インフルエンザかな?と思ったら

インフルエンザを疑う症状があった場合、早めに医療機関を受診して下さい。自宅療養の場合、常備薬をご使用になる際には、総合感冒薬や解熱剤にはインフルエンザのときには使用を避けなければならないものがあります。特に小児(15歳未満)では、重篤な副作用(ライ症候群など)や脳症を増悪させる可能性があるため、使用禁止の解熱剤が多数あります(アセトアミノフェン以外の薬は使用しません)。どうしても小さいお子さんに薬を服用させるか坐薬を使用する場合には、必ず説明文をお読みになるか、主治医に相談して下さい。

また、先の項目で紹介した重症化するリスクのある方は、インフルエンザを疑う症状があった場合には、なるべく早めに医師に相談して下さい。

もともと健康な方でも、次のような症状がある場合には、すぐに医療機関を受診して下さい。

小児

  • 呼吸が速い、息苦しそうにしている。
  • 顔色が悪い(土気色、青白いなど)。
  • 嘔吐や下痢が続いている。
  • 落ち着きがない、遊ばない、反応が鈍い。
  • 症状が長引いていて悪化してきた。

大人

  • 呼吸困難または息切れがある。
  • 胸の痛みが続いている。
  • 嘔吐や下痢が続いている。
  • 3日以上、発熱が続いている。
  • 症状が長引いていて悪化してきた。

かかりつけの医師がいる場合には、電話をして受診時間や受診方法などを確認してから行くようにして下さい。かかりつけの医師がいない場合には、発熱患者の診療をしている近くの医療機関に電話をして、受診時間などを確認して下さい。

当院の救急外来は24時間対応が可能ですが、インフルエンザを疑う症状で受診の際にはお電話のうえ、マスクをつけてお越し下さい。また、妊婦さんも産婦人科外来ではなく、救急外来で診察します。

相澤病院 救命救急センター0263-36-9999(直通)
  • かかりつけの医療機関がある場合には、まずは普段みていただいている先生にご相談下さい。

治療・療養により熱が下がっても、インフルエンザの感染力は残っていて、周りの人に感染させてしまう可能性があります。少なくとも、次の期間は外出をしないようにして下さい。

熱がさがってから2日目まで・・・外出しないように心がける

インフルエンザは症状がなくなってからもしばらくの間、感染力が続く可能性があることが分かっています。さらに次の期間もできるだけ外出しないようにして下さい。

発熱や咳、のどの痛みなど症状が始まった日の翌日から7日目まで・・・できるだけ外出を控える

検査と治療

38℃以上の発熱があり、症状からインフルエンザが疑われる場合、医療機関での通常の検査では、鼻やのどの粘膜を綿棒で擦って採取して、インフルエンザウイルスに感染しているか調べる「迅速診断キット」が用いられます。15分程度で結果が分かりますが、感染した直後だとウイルスの量が少ないため、検査結果が陰性(感染なし)となる場合もあります。そのため、検査結果だけではなく、症状やインフルエンザの流行具合なども参考にして、医師が診断を行います。

治療薬には、タミフル(カプセルかドライシロップ)やリレンザ(吸入薬)、イナビル(吸入薬)、ラピアクタ(点滴)などの抗インフルエンザウイルス薬があります。これらの薬は医師が必要と認めた場合に使用されます(なお、発症後48時間を過ぎると十分な効果が期待できません)。また、症状を和らげる目的で、解熱薬や咳止めの薬などを使用することもあります。

感染予防

インフルエンザの主な感染経路

飛沫感染
感染している人のくしゃみや咳で出るしぶき(飛沫)を吸い込むことにより、感染します。しぶきは2メートル程度飛ぶといわれており、その範囲内にいる人は感染の危険性が高くなります。
接触感染
感染している人の唾液や鼻水が手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着し、その手で目や鼻、口などの粘膜に触れることによって感染します。

インフルエンザにかからないようにするために

ワクチン接種
ワクチンはインフルエンザの発症を抑えたり、症状を軽くしたりする効果があります(ウイルスが体内に入ってくるのを防ぐことはできません)。インフルエンザウイルスは少しずつ変化していくことから、ワクチンは毎年接種したほうがよいとされています。また、ワクチンの効果が出現するまで2週間くらいかかるため、流行が始まる前の12月中旬までに受けることが望ましいです。
手洗い・うがい
手指やのどの粘膜についたインフルエンザウイルスを除去します。手洗いは石けんを使用して、15秒以上かけて丁寧に行い、洗ったあとには清潔なタオルなどで水分を拭き取ります。
外出を控える
インフルエンザが流行している時期は、極力人混みを避けます。

インフルエンザをうつさないようにするために

咳エチケット
万が一、インフルエンザにかかってしまった場合には、咳やくしゃみによるしぶきが飛ばないように、マスクをつけます。マスクをつけていない時に咳やくしゃみが出る場合には、他の人から顔をそむけて、ティッシュなどで口と鼻を覆います(その後、手洗いをします)。また、使用後のティッシュやマスクはすぐにゴミ箱に捨てます。
参考資料
厚生労働省
  • 掲載されているインフルエンザに関する内容は、平成29年9月30日現在のものです。