平成19年7月28日(土曜日)に、埼玉医科大学病院との「第3回リハビリテーション夏季ジョイントセミナー」を開催しました。昨年は相澤病院ヤマサホールでセミナーを行ないましたが、今回は本年4月に開院したばかりの埼玉医科大学国際医療センター(埼玉県日高市山根)にて開催する事ができました。 当院からの参加者29名を始め、埼玉医科大学またその近隣の病院からの参加者で120名を超える盛大なセミナーとなりました。 今回は、「急性期病院が考える在宅復帰〜early supported dischargeを目指して」・「治療成績向上のためのストラテジー」をテーマに双方の病院での取組みについて議論し合いました。 基調講演では、埼玉医科大学国際医療センター リハビリテーション科 前島伸一郎 教授から「今後のリハ医療における脳卒中患者への取り組み」~Early Supported Discharge への展望~ と題した講演がありました。冒頭では、リハビリの医療サービス供給体制も日々変遷しており、これからは早期退院支援サービス(ESD)と地域連携クリニカルパスの時代へと発展していくことを強調されました。 現在、埼玉医科大学では「国際医療センター(急性期) → 埼玉医大リハ科(回復期) → 社会復帰(在宅)」という新たなる地域完結型リハビリテーションに取り組んでおり、全ての流れを在宅へ繋げていけるシステムを目指しているとのことでした。中でも患者様の訓練時間を多くすることを目的とした「家族参加型自主訓練」の取組みでは、家族共同作業により家族の信頼関係も深まる上、良好なADL改善が図られるため自宅復帰率が向上するという報告がありました。まさに
ESDに直結した取り組みであり感銘しました。
また、相澤病院での取組まれている病院から直接在宅に復帰するESDサービスに対し、退院後の訪問リハビリフォローについて多くの質問を頂きました。 ワークショップでは、埼玉医大で3演題、相澤病院で3演題、計6演題の発表を行いました。今回は、両院における脳卒中・内科・心臓外科・整形外科と幅広い分野での理学療法士・作業療法士の最近の取り組みについて発表され活発な議論を交わしました。今後の病院での取り組みの方向性について考える良い機会となりました。 また、本年4月に開院したばかりの国際医療センターを見学させて頂くことができました。この新しい病院は、埼玉医科大学病院と密接に協調して一つのメディカルセンターを形成し、その中で生命に関わる三大疾病である癌、心臓病、および脳卒中を中心とする救急疾患を治療する高度救命救急医療を提供していく病院とのことでした。 最新の設備や世界初といわれる機器、またその規模の大きさに圧巻されました。 本セミナーでの議論が今後の取組みの一助となり次年度の発表へと繋がることを期待したいと思います。
総合リハビリテーションセンター 理学療法士 山下 博克
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平成19年7月28日(土)
14:00 〜 開会挨拶 埼玉医科大学病院リハビリテーション科 教授 間嶋 満
14:15 〜 基調講演 埼玉医科大学病院 国際医療センターリハビリテーションセンター
リハビリテーション科 教授 前島 伸一郎
「今後のリハ医療における脳卒中患者への取り組み
〜early supported dischargeへの展望〜」
15:00 〜 ワークショップ 「6演題」
@相澤病院:OT 宮崎 恭子 「上肢手指の機能の改善に向けたリハビリテーションプログラムの検討」 ~Central Disuseの予防に向けた当院の取り組み~【中間報告】
A埼玉医大:OT 村井 達彦 「心臓リハビリテーション患者に対する作業療法の関わりについて」 B相澤病院:PT 野村 陽子 「急性期から在宅へ 〜当院での取り組み〜」
C埼玉医大:PT 江島 通安 「当院におけるrt-PA静注療法を施行された急性期脳梗塞患者のリハビリ テーションの現状」
D埼玉医大:PT 高石 真二郎 「特発性側湾症患者に対する試み」
E相澤病院:PT 奈村 英之 「高齢肺炎患者に対する急性期リハビリテーションの戦略的介入」
17:30 セミナー終了