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各科・診療部門 泌尿器科

泌尿器科は腎、尿管、膀胱などの尿路臓器と、精巣や前立腺などの男性生殖器の疾患を扱う診療科です。 たとえば、良性の病気としては、膀胱炎、尿管結石、前立腺肥大症などがありますし、悪性の病気としては、膀胱癌、腎癌、前立腺癌などがあります。
相澤病院泌尿器科では、救急疾患も含めて、あらゆる泌尿器科疾患に対応できるように診療体制の充実、整備を図っています。

医師紹介

矢ケ崎 宏紀

泌尿器科 統括医長

  • 平成7年 日本大学医学部卒
  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医

杉本 貴与

泌尿器科 医長

  • 平成15年 金沢大学医学部卒
  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
  • 日本泌尿器科学会指導医

実績

月別の1日平均外来患者数

2016年 2017年
1月 42.5 39.9
2月 41.9 38.7
3月 42.8 36.0
4月 39.0 38.9
5月 41.5 40.5
6月 37.1 37.8
7月 38.8 39.2
8月 39.3 39.5
9月 40.4 40.6
10月 42.4 40.9
11月 41.9 44.3
12月 41.6 41.2

月別の手術件数(一般手術+ESWL)

2016年 2017年
1月 31+15 30+19
2月 36+18 33+18
3月 34+22 34+17
4月 29+16 34+16
5月 28+15 31+15
6月 37+20 38+20
7月 29+17 36+16
8月 32+19 33+17
9月 29+22 31+19
10月 29+15 34+12
11月 34+18 30+19
12月 37+18 35+21

2017年の手術内容

部位 手術名 件数
砕石手術 体外衝撃波砕石術(ESWL) 218
腎、腎盂 根治的腎摘除術(鏡視下) 8
根治的腎摘除術(小切開) 1
腎尿管全摘膀胱部分切除術(鏡視下) 5
腎尿管全摘膀胱部分切除術(小切開) 1
尿管、膀胱 経尿道的尿管砕石術(TUL) 62
膀胱全摘除術(開腹) 2
回腸(結腸)導管造設術(膀胱全摘除術を伴うもの) 2
経尿道的膀胱腫瘍切除術 72
精巣 高位精巣摘出術 2
精巣固定術(精巣捻転に対する) 2
停留精巣固定術 1
前立腺 経尿道的前立腺切除術(TUR-P) 5
前立腺被膜下摘出術(開腹) 2
前立腺全摘除術(小切開) 17
その他 放射線金属マーカー前立腺留置術 31

2016年の手術内容

部位 手術名 件数
腎、腎盂 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 213
腎摘出術 3
腎(尿管)悪性腫瘍手術 5
腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 10
経皮的腎(腎盂)瘻造設術 10
尿管 経尿道的尿路結石除去術(超音波下に行った場合も含む) 55
経尿道的尿管狭窄拡張術 2
経尿道的尿管ステント留置術 89
経尿道的尿管ステント抜去術 55
尿管皮膚瘻造設術 1
膀胱 膀胱破裂閉鎖術 1
膀胱内凝血除去術 1
膀胱結石、異物摘出術(経尿道的) 16
膀胱単純摘除術(その他のもの) 1
膀胱悪性腫瘍手術(全摘、回腸又は結腸導管を利用して尿路変更を行うもの) 1
膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術) 76
膀胱瘻造設術 2
尿道 尿道結石、異物摘出術(前部尿道) 1
外尿道腫瘍切除術 2
尿道悪性腫瘍摘出術(内視鏡による場合) 1
尿道狭窄内視鏡手術 2
男子性器 包茎手術(背面切開術) 1
包茎手術(環状切除術) 1
陰嚢、精巣、精巣上体、精管、精索 精巣摘出術 1
精巣悪性腫瘍手術 1
陰嚢水腫手術(その他) 6
精索捻転手術(対側の精巣固定術を伴うもの) 2
精嚢、前立腺 前立腺膿瘍切開術 1
前立腺被膜下摘出術 1
経尿道的前立腺手術 10
前立腺悪性腫瘍手術 24
その他 前立腺針生検 124
放射線金属マーカ前立腺留置術 36

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概要

前立腺癌や膀胱癌などの泌尿器科癌、尿路結石症、排尿障害、複雑性尿路感染症の診療が、当科の診療の中心となっています。
時間外、土曜、日曜、祝日の救急患者に対しては、救急外来からの泌尿器科診療の要請に迅速に応えるべく、常勤医が当番制で対応しています。
入院は、前立腺癌や膀胱癌、腎盂尿管癌、腎癌に対する手術治療、尿路結石に対する体外衝撃波結石破砕術や経尿道的砕石手術、前立腺肥大症に対する手術など、手術治療のための入院が大部分ですが、前立腺癌の診断のための検査入院や、抗がん剤治療のための入院もあります。
スキーやスノボー中の転倒事故による腎損傷や、重症複雑性尿路感染症で緊急入院となるケースも少なからずあります。

主な疾患

前立腺癌

・症状

前立腺は男性の精液の一部をつくり、成人でクルミくらいの大きさの臓器です。膀胱のすぐ下に位置し、その真中を尿道が通っています。
前立腺癌は初期の段階ではほとんど症状がありませんが、次第に自覚症状として尿の出が悪かったり、残尿感を覚えたりすることがあります。さらに進行すると血尿が出ることもあります。

・診断方法

前立腺癌の診断は、まず肛門に指を入れて前立腺をさわってみる触診検査や、PSA(前立腺特異抗原)と呼ばれる物質の血液中の値を調べる検査を行います。
PSA検査は早期の前立腺癌のスクリーニングとして非常に有効であり、この検査で高い数値が出た場合には強く前立腺癌が疑われます。診断確定のためには前立腺の組織を採取する前立腺針生検を行い、癌の判定と悪性度の診断を
行います。

・治療法

治療方法については、患者様の年齢や転移の有無などで変わってきますが、早期癌の場合は手術で前立腺を摘出する根治的前立腺全摘除術を行うか、前立腺に放射線を強力に照射する放射線治療を行います。根治的前立腺全摘除術については、近年、小切開手術に積極的に取り組み、低侵襲手術を心がけています。放射線治療については、2007年にトモセラピー(強度変調放射線治療)を導入し、現在まで300例近く照射を行っています。進行癌症例や高齢者の場合にはホルモン療法を中心に行います。病期と年齢を考慮の上、最も適切な治療を心がけています。

膀胱癌

・症状

肉眼的血尿が出ることが多く、その他には頻尿や排尿痛など膀胱炎症状が出ることもあります。

・診断方法

尿道からファイバースコープを挿入し膀胱内を観察する膀胱鏡検査や、尿中の癌細胞の有無を調べる尿細胞診などで診断します。

・治療法

表在性の膀胱癌の場合は、尿道から内視鏡を挿入し腫瘍を切除する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行い、この場合は、膀胱を温存することが出来ます。膀胱上皮内癌を認めたり、術後に膀胱内再発を繰り返した場合には、BCG膀胱内注入療法を行います。浸潤性の膀胱癌に対しては膀胱全摘除術が必要になります。この場合には何らかの方法により、尿の出口を新しく造らなければならないことになります。また、転移をきたした進行膀胱癌に対しては、ゲムシタビンとシスプラチンを併用した抗癌剤治療を行っています。血尿などの症状に気づいたらすぐに診察され、早期発見に努めることが重要です。

腎癌

・症状

腎癌は初期の段階ではほとんど症状がありません。健診や他科疾患治療中に撮影した画像検査で偶然に見つかるケースが多いです。進行すると背部違和感や血尿が出ることもあります。

・診断方法

エコーやCT、MRI検査などの画像検査で、補助的に診断されます。診断確定のために、組織を採取する腎生検を行い、癌の診断を行う場合もありますが、腎癌が認められる部位によっては腎生検が難しいケースもあります。

・治療法

転移がない早期癌に対しては手術治療が第一選択となります。また、転移を有する場合にでも、全身状態を考慮して手術を行う場合があります。腎癌の手術は、従来の開放腎摘出術から、近年は低侵襲と腎機能温存に積極的に取り組み、小径腎腫瘍に対しては小切開による腎部分切除を行い、腎機能温存に努めています。また2013年より腹腔鏡手術を取り入れ、低侵襲手術に取り組んでいます。また、術後に再発した症例や、転移のある進行癌に対しては、最新の分子標的治療薬を用いて治療しています。

腎盂尿管癌

・症状

肉眼的血尿や背部違和感が出ることがありますが、健診や他科疾患治療中に撮影した画像検査で偶然に見つかるケースもあります。

・診断方法

エコーやCT、MRI検査などの画像検査、尿道内へカテーテルを挿入し造影剤を注入して腎盂尿管の形態を観察する検査や、腎盂尿管内の癌細胞の有無を調べる尿細胞診などで診断します。

・治療法

転移がない早期癌に対しては手術治療が第一選択となります。手術は、従来の開放腎尿管全摘出術から、近年は低侵襲治療に積極的に取り組み、2013年より腹腔鏡手術を行っています。また、術後に再発した症例や、転移のある進行癌に対しては、ゲムシタビンとシスプラチンを併用した抗癌剤治療を行っています。

前立腺肥大症

・症状

男性は年をとるにつれて前立腺が肥大するため、尿道が圧迫され尿が出にくくなります。前立腺肥大症になると尿がすぐに出ない、出始めてから時間がかかる、残尿感がある、夜間に頻繁にトイレに行きたくなるなどの症状が起こります。

・診断方法

直腸診により前立腺の大きさや硬さなどを調べることで診断できます。

・治療法

内服薬治療を行ったり、あるいは尿道から内視鏡を挿入し、電気メスで肥大した前立腺を切除する経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を行います。

尿路結石症

・症状

尿路結石症には腎結石・尿管結石・膀胱結石などがあります。結石が腎臓にある場合には症状が無い場合もありますが、結石が尿管に下降すると激しい痛みを伴います。血尿が出ることもしばしばあります。

・診断方法

尿検査や超音波検査、レントゲンやCT検査、造影剤を使って腎臓や尿管を撮影するX線検査(IVP)などで診断します。

・治療法

相澤病院は1988年(昭和63年)に長野県で最も早くESWL(体外衝撃波結石破砕術)治療を開始しました。 月曜日から金曜日までのほぼ毎日、同治療を行う体制を整えており、年間約200~250件の治療を行っております。平成24年、新型ESWL装置、エダップ社製「ソノリス_アイシス」を導入し、良好な破砕効果をおさめています。この治療は、体外から衝撃波を結石に照射し、臓器を傷つけることなく結石を砕く治療方法であり、砕かれた結石は尿とともに尿道から排出します。

一方で、ESWLで割れない硬い石やレントゲンで確認できない結石に対しては、内視鏡下にレーザー結石破砕術(経尿道的腎尿管砕石術)を積極的に行っています。また、膀胱結石は、排尿障害や膀胱炎の原因ともなるので、 経尿道的膀胱砕石術の適応となります。

ESWLの特徴

  •   ・ 開復手術をしないため、体に傷が残りません。
  •   ・ ほとんどの場合、麻酔をせずに治療が可能です。
  •   ・ 1回の治療はおよそ1時間程度で終了します。
  •   ・ 治療後に軽い痛みや血尿が出ることがありますが、
        数日で消失します。
        退院後はすぐに日常生活や職場に復帰することが
        可能す。
  •   ・ 副作用や後遺症はほとんどありません。

・費用について

 結石が大きく1回の治療では砕石できない場合、何度か繰り返して行うことがあります。この場合の治療費はESWLを行った 回数分の手術料ではなく、同じ結石に対しては1回分の手術料となります。 「入院医療費概算一覧表」をご参照下さい。)

 

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