2014年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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形成外科統括医長菊池二郎1.ビジョン入院医療において、患者をできるだけ短期間で治癒あるいは安定した状態とするために、一定期間集中的に専門スタッフが各々の専門性を十分に発揮して協働するチーム医療を提供する。形成外科が目指すチーム医療とは、多発外傷などの致死性外傷や重症感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)に対して、多くの治療スタッフが短時間で積極的な治療に踏み込まないと救命できない場面で、集中治療医がコマンダーとなり提供する医療である。当科はそのコマンダーを補佐し、スタッフをマネージメントするのを助ける。協働を効果あるものとするためには、日常の態度や仕事ぶりに基づいて構築される信頼と良好な人間関係が重要であると認識して、情報の共有と多職種合同のカンファレンスを大切にする。致死性外傷や重症感染症に対する治療方針決定のカンファレンスだけではなく、治療後の振り返りを検討し、経験をスタッフで共有し、疾患に対する共通認識をつくる場面としてカンファレンスを主動する。患者が求めるよい医療サービスを効率的効果的に提供して、その過程・結果のすべてにおいて患者の安心と満足が得られる質の高い医療を実践する。その実践のために、医療の過程・結果の両面から多面的に医療の質を評価し、改善・改革を要するものに関しては改善改革計画を立て、PDCAサイクルを回し、継続的に医療の質改善を図るシステムを構築して実施する。前述の致死性外傷や重症感染症に対してだけではなく、単科で対応する疾患も含めて、手術やクリニカルパス、提供したケアプランを振り返り、当科としての標準計画を年度毎に見直す。計画は多職種のカンファレンスで審議、決定する。計画と振り返りの結果に関してはホームページで公表する。また、その計画は学会などを通して他施設と比較し、吟味を受ける。2.サービス内容主な入院疾患・外傷顔面や四肢の挫創・切創・挫滅創、動物咬傷、熱傷、顔面骨骨折・腫瘍良性皮膚皮下腫瘍、悪性皮膚腫瘍(悪性黒色腫を除く)、良性軟部組織腫瘍・感染症蜂窩織炎、帯状疱疹、爪周囲炎、陥入爪、ガス壊疽、壊死性筋膜炎、皮膚感染を主体とした敗血症・退行性病変下肢循環不全に伴う皮膚潰瘍や壊疽、褥瘡、難治性潰瘍、糖尿病性壊疽、ケロイド、肥厚性瘢痕・先天奇形耳瘻孔、耳介変形、毛巣洞、臍突出症・腫瘍切除後腹壁瘢痕ヘルニア、腹壁再建、胸壁再建、乳房再建(組織拡張器を使用した)多職種病棟カンファレンス、形成外科術前検討会を行っている。褥瘡回診を行っている。休日のERで、予約制外来を行っている。平日のER準夜、休日のER日勤に参画している。3.構成統括医長1名、医長1名、非常勤医師3名88

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