2014年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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救命救急センター特命院長補佐小山明英1.ビジョン(1)ER方式をとる救命救急センターとして、24時間365日全ての救急患者を受け入れ、救急医療における患者の拠り所となり、地域住民が救急医療に関して不安なく安心して暮らせる地域をつくる。(2)急性期医療を行う上で最も重要なことは、病気だけに注目するのではなく、人間としての尊厳とその人の人生を大切にする急性期医療を実践する。(3)救命救急センターの機能を最大限発揮するためにも、職場内教育の実施と職場外教育である自己研鑽を積み、常に良質な医療の提供を行う。また、集中治療医、救急医、看護師の募集活動を行う。さらに、救急認定看護師、重症ケア認定看護師などの選出、認定取得。(4)院内トリアージシステムにより病気や怪我の緊急度を判定し、より緊急度が高い患者から素早く初期治療に結びつける。(5)救命救急センターで働く職員(ERスタッフ、ICUスタッフ、2C・HCUスタッフ)が相互の理解を深めるために、人的交流を図り、5年以内に救命救急センター内(外来・入院)での異動を行う。(6)当院から半径40km圏内を医療圏と捉え、相澤ドクターカー及び相澤モービルERを最大限に活用し、地域の救急医療に貢献する。(7)救命救急センターの機能を分析するための新たな統計を作成する。(8)救命救急センターの充実を図り、重篤患者の確保を行う。(9)2015年度救命救急センター10周年式典、記念誌発刊などの準備。(10)2016年日本医療機能評価機構付加機能評価「救急機能」更新。2.サービス内容救命救急センターの使命として、依頼に対して100%受け入れ、断らない。・ER(1)通常の診療時間外の傷病者及び緊急的に医療を必要とする傷病者(2)発症が通常の診療時間外であればすべて救急患者とする(3)通常の診療時間内であっても、発症後間もない又は経過の速い変化及び急激な変化を伴う傷病者は救急患者とする(紹介患者も同様)。このような救急患者などに対して、北米型ERのスタイルを取り、まず迅速に・的確に緊急度判定(トリアージの実践)をおこない、その判定に基づいて必要な初期治療を素早く行う(4)入院医療を必要とする患者は、ICU病棟、2C病棟・HCU病棟で管理を行っている・ICU対象疾患(1)全身麻酔下の開腹・開胸・開頭術(胃癌・大腸癌・食道癌・肺癌・開頭クリッピング・冠動脈バイパス術・大動脈手術・弁膜症手術後など)やリスクの高い合併症のあるケース(2)外傷:外傷性くも膜下出血・急性硬膜下血腫・開頭手術後・高エネルギー外傷など(3)心臓血管外科:急性大動脈解離(ST-A・ST-B)(4)循環器内科:急性心筋梗塞・重症心不全など(5)内科:呼吸器管理が必要な重症肺炎・ARDS・重症膵炎など(6)腎臓内科:持続透析が必要な患者など・HCU対象疾患意識障害または昏睡状態、急性呼吸不全または慢性呼吸不全の急性増悪、急性心不全(心筋梗塞を含む)、急性薬物中毒、ショック状態、重篤な代謝障害(肝不全・腎不全・重症糖尿病等)、広範囲熱傷、手術治療後、救急蘇生後状態、その他外傷等で重篤な状態75

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