2014年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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【緩和ケア科】1.ビジョン緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者と家族の痛み、その他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に同定し適切に評価し対応することを通して、苦痛を予防し緩和することにより、患者と家族のQualityofLifeを改善する取り組みである。そのために、緩和ケアが「病気の時期」や「治療の場所」を問わず提供されること、「苦痛(つらさ)」に焦点があてられること、「何を大切にしたいか」ということは、それぞれ患者・家族によって異なることを認識すべきである。またいつでも、どこでも、切れ目のない質の高い緩和ケアを受けられるようにすることが大切である。2.サービス内容がん集学治療センター・病棟における臨床業務・患者診察・緩和ケア科の診療は基本的にコンサルテーション型である。依頼科主治医とともに症状緩和をめざす。・患者・家族への病状説明、治療内容の説明。対象のがん腫は肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、肝臓がん、腎がん、前立腺がん、乳がんなどがある。非がん疾患は増加傾向にある。・医療用麻薬、鎮痛補助薬を必要とする場合が少なくないので、麻薬をはじめとした専門的な薬剤の使い分け、量の調整を行う。・入院患者には緩和ケアチームの関わりを持ちながら、適切な病状、病態のアセスメントとマネジメントを行う。・患者家族にどの程度の苦痛があって、緩和ケア科外来での治療により改善している客観的に判断するという指標を定めている(STAS日本語版)。・医療者への緩和ケアの普及啓発に努める必要があると考えている。週1回チームカンファレンス(医師、看護師、栄養士、臨床心理士、リハビリ、薬剤師、MSW、鍼灸師などによる)を行い、アセスメント、マネジメントの方向性を定め、その内容は担当医、看護師にフィードバックさせる。・臓器別CancerBoard等により集学的治療が適応とされた患者を対象にケアプランを作成し、提供する。・がん患者・家族支援センターにてがんに関わる様々な相談に対応する。・地域住民および地域の医療従事者にがんの啓発活動を実施する。3.構成医師1名(資格)院外資格保有者数医師免許1名、日本外科学会認定登録医1名、日本がん治療認定医機構がん治療認定医1名、日本緩和医療学会暫定指導医1名、BLS修了1名、ACLS修了1名、ICLS修了1名、日本緩和医療学会緩和ケア研修会指導者・企画責任者1名院内資格保有者数主治医資格1名、画像一次読影資格1名、CT/MRI一次読影資格1名、抗悪性腫瘍剤処方資格(がん治療領域)1名、麻薬処方資格1名、鎮静資格1名、CVC認定医資格1名、特殊治療薬処方資格1名4.主要設備・機器診察室1ポータブル超音波診断装置1がん集学治療センター55

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