2014年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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(2)医療従事者間の円滑なコミュニケーションツールの確立(SBAR)2C病棟・HCUの看護師は、各々の専門性を充分に発揮するために、SBARを用いて患者の状態をいち早く把握し、医療従事者間で円滑なコミュニケーションを図りチーム医療を提供する。(3)救急病棟に特化した人材育成2C病棟・HCUは、患者に安全で安楽な入院生活をおくってもらうことは勿論のこと、患者の状況を迅速に捉え、適切に判断し迅速に対応することが求められる。救急病棟の役割として、「確定疾患がある患者」と「確定疾患がない患者」への対応が求められるため、以下の能力に特化した人材育成(段階別教育プログラム)を構築する。①フィジカルアセスメント能力(診療の補助)疾患に対しての対応は、関連症状の観察を実施することで早期異常の発見に繋がる。しかし、原因疾患が分からない状況で求められる能力は、実際発生している症状に対して状況を捉え看護を提供する能力が求められる。②療養上のリスクアセスメント能力(療養上の世話)症状改善に伴い、入院前の状況(例:脳梗塞による片麻痺、加齢に伴う身体機能障害、認知機能の低下等)から、転倒転落など療養上で発生する可能性を回避するリスクアセスメントが求められる。また、退院支援として、緊急入院時に得た情報を適切に一般病棟へ引き継ぎをする必要がある。2.サービス内容(1)病棟概要救命救急入院料1(4床)、ハイケアユニット(8床)、一般病棟(8床)の20床である。主な役割としては、以下の通りである。①救命救急センターからの緊急入院患者の対応②集中治療室で集中治療が終了したが、依然、集中管理が必要な患者の対応③一般病棟で全身状態が悪化した患者の対応緊急入院となる患者には、高齢者の一人くらし、老々介護、施設入所中などの背景が存在している。そのような方々が基礎疾患(生活習慣病や脳梗塞後遺症等)の存在するなかで、急性疾患を患い緊急入院となる。救急病棟の役割として、『疾患に対して早期異常の発見・円滑な治療促進のための関わり』と、『入院前の状態を把握して、現在、生活の障害を起こしている問題に対しての関わり』が求められる。役割を達成するためにも、患者に対して、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリ、MSW、介護福祉士等の個々の能力を最大限に発揮して患者にチーム医療を提供する。(2)診療科別主な疾患①消化器内科上部消化管出血下部消化管出血胆管炎胆嚢炎②呼吸器内科慢性呼吸不全の急性増悪誤嚥性肺炎急性膵炎急性肺炎③循環器内科うっ血性心不全急性大動脈解離(STB)心臓血管外科手術後④一般外科腸閉塞(緊急手術)急性虫垂炎血気胸⑤脳神経外科脳梗塞クモ膜下出血外傷性クモ膜下出血急性硬膜下血腫慢性硬膜下血腫急性硬膜外血腫意識障害⑥その他急性薬物中毒既往歴に精神疾患を呈している患者軽度熱傷3.構成病棟医長1名、病棟長1名、病棟看護責任者1名、看護師24名、病棟クラーク1名、病棟看護支援部門2名(ICU兼務)(資格)院外資格保有者数日本災害派遣医療チーム(日本DMAT)隊員1名、長野県災害医療派遣チーム(長野県DMAT)隊員1名、AHABLSインストラクター2名、ICLSインストラクター1名、ITLSインストラ6.相澤病院184

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