2013年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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緩和ケア支援チームリーダー野池輝匡1.目的がん患者/非がん患者の全人的苦痛、身体的、心理精神面、社会的、スピリチュアルな問題の改善、緩和。援助。患者の苦しみを、和らげ、軽くし、できれば無くすることを目標とする。患者家族のケアの質を担保しどのように高めていくかが問題である。緩和ケア支援チームの週1回のカンファレンスにおいては、事前に各職種から問題点などを洗い出し、この結果について何が必要かを共有することで、情報の伝達にとどまっていたカンファレンスの見直しが可能となった。今後もカンファレンスのあり方について見直しを進めていく。カンファレンス後の病棟でのカンファレンスを行うこととした。チームメンバーと病棟との間の風通しは良くなった印象である。全人的苦痛を緩和するため、身体的疼痛については、おもに身体担当の医師、リハビリテーションスタッフ、栄養士等の力、またサイコオンコロジー的な問題や心理的な問題は腫瘍精神科、臨床心理士の力を、社会的問題にはMSW、在宅医療室看護師に横断的に対応するなどしている。またスピリチュアルペインについては、時間をかけ十分に傾聴することで、患者のコーピングストラテジーを支えていくことになる。入院する患者を対象に緩和ケア介入が必要かどうかのスクリーニングについては、検討を加えている。患者家族、スタッフの負担にならないようなものを検討したい。緩和ケア支援チームが組織されてから、8年が経過した。緩和ケア支援チームとしてコンサルテーションを受けたのはのべ1402人であった。緩和ケアの必要な患者や、援助者としての援助を目標に医療者の窓口となって、コンサルトの形態をとっている。入院患者、家族への緩和ケアの提供体制を整えた。また病棟リンクナースを配し、緩和ケアの必要性をスクリーニングする体勢を取れるようにした。毎週火曜日に行われている緩和ケア支援チーム症例検討カンファレンスを行い、主治医、担当医、病棟看護師そのほかメディカルスタッフにフィードバックできるように、その都度カンファレンスを通して、治療・ケアの方向性を確認・修正した。緩和ケアチーム定例会を開催し、緩和ケア診療加算の手順を明確にするため、十分な議論を重ね規定の見直しを行ってきた。勉強会実施について、また学会参加を呼びかけるなどした。2.構成:リーダー:1名(緩和ケア科統括医長、専従)サブリーダー:1名(腫瘍精神科統括医長):1名マネージャー:2名(看護師1名専従、薬剤師1名専任)メンバー:常勤医5名(統括医長5名、内1名専従、1名は専任、ほか3名は兼任)看護師:2名(がん性疼痛認定看護師1名兼任、緩和ケア認定看護師1名専従)兼任在宅療養担当看護師:1名、兼任臨床心理士:2名、薬剤師:専任1名、兼任2名、兼任リハビリスタッフ:3名(PT2名、OT1名)兼任栄養士3名兼任医療ソーシャルワーカー1名(資格)・日本緩和医療学会暫定指導医1名・日本がん治療認定医機構がん治療認定医1名・がん性疼痛緩和認定看護師1名6.相澤病院―365―

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