2013年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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3A病棟病棟長伊藤紀子1.ビジョン〈相澤病院ビジョンより〉相澤病院が希求する医療の質とは、患者が求めるよい医療サービスを効率的効果的に提供して、その過程・結果のすべてにおいて患者の安心と満足を得ることと考え、患者との良好なコミュニケーション(人間関係構築)の上に、説明責任が果たせる適正な医療を実践する。3Aの目指すよい看護サービスとは、①クリニカルパス適応患者の場合、安全で安心な医療を提供するために、クリニカルパス通りに退院できるように全てのクリニカルパスに科学的根拠に基づいた具体的な目標、標準的なケアプランを作成し、設定した評価日に評価する。その上で初期評価(身体面、生活面、精神面、社会面)を行い、個々の患者にあった看護を提供する。②緊急入院患者の場合、できるだけ早期(DPC疾患類分類毎の入院期間Ⅱ以内)に退院できるように初期評価(身体面、生活面、精神面、社会面)を行い、個々の患者にあった看護を提供する。③がん疾患患者の場合、身体的な苦痛症状の軽減とともに、患者の思いを聴き、患者の思いに沿うように看護師としての専門知識を活かし、多職種と協働しチーム医療を提供する。④退院後も日常生活への制限や配慮が必要な患者の場合、患者・家族には医療の専門知識が不足しているため、退院後も安心して生活できるように、医療の専門家としての判断を行い、退院後の目標設定を行う。退院後の療養生活を患者・家族が具体的にイメージできるように説明を行い、不安無く退院できるように必要な支援をチーム医療で行う。多職種の関わるチーム医療の中で、看護師は主に生活支援についての判断を行い、チーム内の調整を行う。個々の患者にあった看護を提供するために下記を行う。①全てのクリニカルパスに日々の具体的な到達目標、標準的なケアプランを作成し使用する。・全てのクリニカルパスに日々の具体的で明確な看護(医療的・生活上)の到達目標、標準的なケアプラン(根拠に基づき、どの時期に、何を評価するのか)を作成する。・クリニカルパス適応患者の場合、入院時に「クリニカルパス通りで問題ないのか」、「クリニカルパスにプラスして特別な状態を加味した看護計画の立案が必要なのか」を、初期評価を基に判断する。・クリニカルパスの日々の具体的で明確な看護(医療的・生活上)の到達目標が達成できたのかを設定した評価日に評価する。・設定した評価日に目標を達成できなかった場合は、その時点で目標達成できる時期を検討し、必要時看護計画を立案し、看護ケアを実施する。・クリニカルパスの目標達成が困難な場合は、目標が達成できなくても退院可能かを医療チームで検討し、達成可能な目標を再設定する。その上で看護計画を立案し、看護ケアを実施する。・患者・家族が退院後の生活がイメージできるように退院後の具体的な目標設定を行い、不安無く退院できるように、退院後の生活について説明する。②クリニカルパス適応外の患者に対して、個々の患者にあった看護を提供するために、PDCAサイクルを回す。・初期評価入院時に身体面、精神面、社会面、経済面などの情報(スクリーニング)をとる。その情報をもとに患者の生活障害を評価(アセスメント)する。・初期評価に基づき、個々の患者に具体的な到達目標(いつ、どのような状態になるのか)を設定し、看護計画を立案する。・到達目標、看護計画に基づく看護ケア(具体策)をチームで情報共有し、継続した看護ケアを実践する。6.相澤病院―227―

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