2012年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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て使用を開始した。また退院後は当院の外来診療後に心リハを導入し、継続した援助を行った。複数回以上フォローできた方の再発予防に向けた目標値は、概ね良好に維持・改善が図られた。(2)合併症・併存症としての心臓病有病者に対する二次予防の取り組みを行うこと動脈硬化進展予防に向けた指導要約を医師・看護師・理学療法士のそれぞれの専門職により作成し、配布・指導開始の準備を整えた。2013年度以降に指導・援助を進める予定である。(3)心臓リハビリテーションにおける院内外への教育・啓蒙活動を行うこと(Ⅰ)松本平心臓リハビリテーション勉強会2012年10月26日、信州大学病院から2演題、相澤病院から1演題の発表があり、具体的な心リハ方法にまで踏み込んだ討議がなされた。外部13名、院内33名、計46名が参加した。(Ⅱ)健康お役立ち講座2013年1月8日と22日に、「心筋梗塞にならないように、血管を若々しく保つための秘訣」という題目で、鈴木医師、安田看護師、森栄養士、木下理学療法士が講師を務めた。両日で延べ150名を越える参加があり、初日は会場に入りきれない人が出るほどの大盛況であった。(Ⅲ)院内勉強会の定期開催心リハに関わる全ての職種が交代で講師を務め、ほぼ毎月1回継続した。毎回20〜30名の多職種が参加した。【慢性腎臓病(CKD)療養支援チーム】①概要慢性腎臓病保存期患者(腎臓病外来通院患者)に対して、必要に応じて専門職種と連携して療養生活支援を行う。(1)腎不全(保存期後期)の状態にある患者の腎機能をできる限り維持し、透析治療選択に至らない療養生活支援介入。(2)糖尿病透析予防診療チームとも連携を図る。(3)治療選択(血液透析、腹膜透析、腎移植の選択)が必要になった患者が必要な治療をスムーズに行うための計画的導入支援。以上の3つを主旨とする。②メンバー構成リーダー小口智雅(腎臓病・透析センターセンター長)サブリーダー丸山貴代、中村ゆかり(腎臓病・透析センター看護師)マネージャー宮島誠(腎臓病・透析センター看護科科長)③今年度の取り組みと成果2012年度の看護師・管理栄養士介入の実績は以下の通りであった。今後の課題としては、介入できなかった原因を探り、介入症例を増やすこと、糖尿病透析予防チームと連携していくこと、介入した成果を評価していくことが挙げられる。(1)腎臓病外来通院中でeGFR20ml/min未満のCKD患者は154名おり、このうち84名(54%)の患者に生活背景などの患者情報を看護師が聴取した。透析導入になると通院頻度が増えることから通院方法が問題になることがある。自己管理も更に重要になる。予め調査することで、問題となりそうな事案については透析導入前から対応して、透析導入時には解決できるように努力した。これは透析導入時の入院期間が長くならないようにする目的もあった。(2)腎臓病外来通院中でeGFR20ml/min未満のCKD患者154名のうち、84名(54%)の患者に腹膜透析と血液透析の説明を透析センターの看護師が行った。外来の短い診察時間内では医師が充分な説明を出来ないので、看護師が補足する形で、透析療法の説明をした。腹膜透析か血液透析か、患者自身がよく考えて、自分のライフスタイルに合わせた療法選択が出来るようにすることが目的である。透析は患者にとって負担が大きい治療であるが、透析を知ることで、少しでも不安を軽減させることができればと考えている。相澤病院―251―

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