2012年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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2今年度の取り組みと成果【訪問リハビリサービスの提供】①介護保険改正への対応これまで長野県では、病院・診療所、老健施設から訪問リハビリを実施する場合、かかりつけ医が作成する診療情報提供書をもとに訪問リハビリを実施する医療機関の医師が訪問リハビリの指示を行うことと指導されており、二重診療の必要性はないとしてきた。しかし、2012年度の介護保険改正を機に、国より病院・診療所、老健施設から訪問リハビリを実施する場合は主治医がかかりつけ医であっても当院の医師の診察が概ね3月に1度以上必要と見解が出され、長野県でも国の対応に準ずるようにと指導がなされた。これを受けて、訪問リハビリセンターの利用者のうち、当法人の訪問看護ステーションを利用されている方には、訪問リハビリセンターを終了し訪問看護ステーションから訪問リハビリが提供できるように調整し、それ以外の利用者へは当院で概ね3月に1度以上の診察を受けていただくよう依頼を行った。訪問リハビリを継続するための診察は総合診療科に依頼し、毎週火曜日、木曜日(午前)、金曜日(午前)に外来診察を実施いただいた。また、外来通院が困難な利用者には毎週木曜日(午後)を訪問診療時間として、松本市内のみでなく安曇野市、筑北村へも訪問診療を開始している。また、塩尻市、山形村、朝日村の遠方地区に対しては、塩尻診療所からの訪問リハビリが可能となるようにみなし申請を行い、塩尻診療所でも診察が可能となるように調整を行った。国・県からの指導とはいえ、利用者を始め、かかりつけ医や関連介護保険事業所に大きな混乱を与え二重診療等の利用のしにくさから、一次的に約66名もの利用者が減少するといった事態に陥った。2012年度総訪問件数は43,245件(訪問看護ステーションからの実施する訪問リハビリテーション実績を含む)であり、2011年度の総訪問件数(44,111件)に遠く及ばず、1999年に4月に訪問リハビリを開始して以来、初めて訪問リハ件数及び利用者数が前年度の実績を下回る厳しい1年となった。しかし、当院における外来診療が定着した9月頃より再び利用者数は緩やかに増加し、2013年3月末現在、利用者数は764名までに回復(2012年4月は786名)している。【地域在宅医療支援センターリハビリテーション部門合同研究大会の開催】在宅リハビリテーションでは疾病治癒に主眼を置く病院リハと異なり、ICFを核とした在宅ケアチームの一員としての視点が求められる。地域在宅医療支援センターが取り組むべき「在宅リハビリテーション」の考え方を職員に周知し、その成果を他部署へ発表する機会を作ることで、地域在宅医療支援センターが取り組む在宅リハビリテーションのスタンスを明確にし、活発な意見交換ができる職場を目指したい。当センターリハビリテーション部門が実践する在宅リハビリテーションの効果を検証し、利用者の視点に立った柔軟な発想を持って在宅療養を継続するための知識を研鑽し、職員が活き活きとエネルギッシュに活躍できる職場を目指し、「第1回地域在宅医療支援センターリハビリテーション部門合同研究大会」を後述のとおり開催した。相澤病院―189―

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