2012年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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研修指導を行った。②部署構成リハビリテーション科常勤医師1名非常勤医師3名(浅野昌宏、片井聡、原貴敏)非常勤歯科医師1名(VF検査)③今年度の取り組みと成果(1)脳卒中急性期リハビリテーションと回復期リハ病院との連携強化SCUからの早期リハビリテーションの開始を一層強化し、3週自宅復帰のクリニカルパスに加えて、回復期リハ病院への転院の3週の脳卒中連携クリニカルパスを適用(73例、平均在院日数25.7日にて転院を進めた。回復期リハ病院との連携として、一連携病院との間で転院前リハビリテーションカンファレンスを開始し、全例でカンファレンスを実施できた。さらに回復期リハ病院退院時情報を得て退院後の当院からのリハ提供を援助する、連携システムを確立することができた。(2)上肢麻痺に対するNEURO-15(経頭蓋磁気刺激TMS+集中OT)2010年度から開始した脳卒中慢性期上肢麻痺改善のNEURO-15(経頭蓋磁気刺激TMS+集中OT)を54例に施行した。従来のリハビリテーションでは限界のあった上肢手指麻痺の改善を援助でき、新しくボツリヌス治療とNEURO-15との併用治療を開始し手治療成績を一層進めることができた。治療成績の一部の集約は相澤病院医学雑誌に安藤OTが投稿した(「脳卒中片麻痺患者の上肢機能障害に対する低頻度反復性TMSと集中的作業療法の併用療法における治療成績の報告」)。NEURO-15による上肢麻痺改善効果が施行後の3ヶ月、半年後にも継続されることを明らかにした。(3)痙縮に対するボツリヌス治療と集中リハビリテーション2011年度から開始した上下肢痙縮に対するボツリヌス(ボトックス)治療と集中リハビリテーションを、2012年度には155例に実施した。ボトックス治療のクリニカルパスを1週自立群パスと2週要介助群パスとして作成して運用した。従来のリハビリテーションでは不可能であった下肢痙縮の内反尖足・足趾変形の治療が可能となり、下肢装具から脱却できる機能レベルなどを提供できるようになった。(4)高次脳機能障害拠点病院長野県高次脳機能障害拠点病院として専門スタッフ向けに例年開催している高次脳機能障害研修会を開催、2012年度は東海大学豊倉穣先生の「注意障害の評価とリハビリテーション」、神戸大学大学院保健学科関啓子先生の「当事者となった高次脳機能障害専門家の経験」を開催。220名の参加者であった。2012年度リハビリテーション科における高次脳機能障害外来診察件数は157件、入院件数は83件であり、2004年度からの高次脳機能障害拠点病院としての診療実績が継承されている。(5)自動車事故対策機構NASAVA短期入院支援の受け入れ2010年度から開始し、短期集中リハビリテーションとボツリヌス治療などを実施しこれまでにリハビリテーションなどに関して高い満足度を得ているが、2012年度には7名の入院・短期集中リハビリテーションを行った。(6)身障手帳・精神保健福祉手帳・障害年金診断書等福祉制度の援助身障手帳診断書記載45件・精神保健福祉手帳(高次脳機能障害)診断書記載40件・障害年金診断書記載71件(新規・更新)(7)リハビリテーション科専門医の育成当院リハビリテーション科において研修を経た2名の医師が2013年3月に実施された日本リハビリテーション医学会専門医試験に合格した。相澤病院―135―

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