2012年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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等を通じて、患者に安心で快適な脳血管内治療をお受けいただけるよう体制を整えている。また、脳卒中・脳神経センターにおける画像診断部門として、原則として脳血管造影検査を当センターにて行うことにより、診断制度と安全性の向上を目指している。スタッフは常勤医師2名(共に日本脳神経血管内治療学会専門医)と放射線技師、看護師より構成される。②今年度の取り組みと成果(1)脳血管内治療に関しては、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術、超急性期脳梗塞に対する血栓回収療法、動脈硬化性血管狭窄症に対する血管形成術、硬膜動静脈瘻に対する各種塞栓術等を中心に当センターにて入院加療を行うと共に、院内のみならず依頼を受け出張治療も行っている。脳血管造影検査に関しては、患者の負担と医療費の軽減を目的とし、経橈骨動脈法を取り入れ、また日帰り検査も導入している。脳血管造影検査、脳血管内治療の適応等に関する御相談は、患者に外来受診していただくのみならず、郵送、電話、FAX、電子メール等にてお受けしている。2012年度実績総脳血管造影検査数180件脳血管内治療件数63件(2)救急医療への取り組み脳動脈瘤破裂に伴うくも膜下出血患者の緊急手術のみならず、超急性期脳梗塞の患者に対しては、t-PA治療の不応例や適応外症例に、24時間体制で緊急血栓回収療法を施行し、脳卒中の超急性期治療に積極的に取り組んでいる。特に超急性期脳梗塞治療の分野では新世代デバイスのMerciClotRetrieverとPenumbrasystemをいち早く院内配備し、これまでに合計18件の血栓回収療法を施行し、県内随一の経験数を誇っている。(3)新しい取り組みt-PA治療の成績が芳しくないと言われている急性期内頚動脈閉塞症に対しては、院内の倫理委員会の承認の下、MerciClotRetrieverを用いた血行再建術を第一選択として積極的治療に取り組んでいる。また2011年11月に当院に導入された脳血管撮影装置:PhilipsAlluraXperFD20/10を用いた脳血流量測定の取り組みや、患者の術中被曝量低減プロジェクトにも取り組み始めている。(4)院内での教育活動シミュレーションセンターにて血管造影モデルを用いたハンズオントレーニングを行い、若手脳外科医師や研修医、外国からの留学生に対して脳血管造影検査のトレーニングを施行し、より安全な脳血管造影検査の普及を目指している。【ガンマナイフセンター】①概要2000年4月に長野県唯一のガンマナイフ定位放射線治療実施施設として開設された。これまで10年以上、2000症例以上の治療経験を有しており、患者に安心で快適なガンマナイフ定位放射線治療を受けてもらえる体制を整えている。スタッフは当初は常勤医師1名(小山医師)でスタートしたが、2006年4月に田中医師が加わり、常勤医師2名体勢となった。2012年12月末に新型ガンマナイフ治療装置の導入工事が開始され、約1ヶ月間の治療休止期間を挟んで、2013年1月末より新型ガンマナイフ装置「Perfexion」が稼働開始した。これを期に小山医師がガンマナイフセンターを離れ救命救急センターの専属となった。代わりに四方医師がガンマナイフセンター専属常勤医として新たに着任した。本年度までは脳神経センター内の診療部門として、毎朝のカンファレンスなどで連携を維持してきたが、来年度からは組織改編にともない、がん集学治療センターの診療部門に属する。相澤病院―132―

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