2012年度 社会医療法人財団 慈泉会 年報
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精神神経科統括医長佐藤健司1概要精神神経科はコンサルテーション・リエゾン精神医療(Consultation-LiaisonPsychiatry)を目的として2003年に開設され現在に至っている。精神科入院病棟はなく、一般病棟での精神疾患治療目的の入院も行っていない。身体疾患で入院中の患者や救急外来を含む他科外来を受診中の患者の精神疾患の診断・治療を主な目的としている。原則として精神科受診のみを目的とした患者の外来診療には対応していない。【部署構成】精神科医(精神保健指定医)2名臨床心理士2名【体制】入院・外来を問わず、他科や連携医療機関の依頼に対して適宜精神医学的介入をしている。夜間、休日の当直体制はなくオンコールで対応している。なお、精神疾患の確定診断がなされ長期にわたるフォローアップの必要性があり、かつ当院で身体疾患の治療を受けていない患者は出来る限りもよりの精神科専門治療機関にご紹介している。2今年度の取り組みと成果【精神神経科および臨床心理部門】救急患者への対応、緩和医療分野での協働を含めたコンサルテーション・リエゾン精神科業務を更に効率的に遂行してゆくため、今年度は特に入院患者やその家族、およびそれに関わる医療スタッフの抱える隠れた精神医学的問題を掘り起こし、時宜を得た介入を行うことに重点を置いた取り組みを行った。上記を目的として臨床心理士を窓口にし病棟からの相談を受け付けることや、場合によっては心理士による予備的な初期介入を行うことも広めていった。その結果現在のところ、従来の医師同士、または看護師から精神科医への依頼というルートに加えて、心理士を窓口にしての、主に緩和医療や認知症関連の介入依頼が月平均4〜5件に上っており、精神症状を合併した身体疾患の入院治療に、より適切に対応できつつある。3学術・研修院内スタッフを対象とした、認知症、緩和ケア、職員のメンタルヘルスに関する講習会を随時開催したほか、2012年11月10〜11日に当院で主催した緩和ケア講習会での精神医学領域を担当した。また2012年11月30〜12月1日開催の第25回日本総合病院精神医学会学術総会において「臨床心理士のリエゾン活動に向けて」と「新人看護職員メンタルヘルスへの取り組み」の2点のポスター発表を行った。相澤病院―126―

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