社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 16
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陽子線治療センター開設準備室1.概要・スタッフ構成平成23年7月1日付で陽子線治療センター開設準備室が設置された。各スタッフはそれぞれ各地の陽子線治療施設で研修中である。医師:治療適応・照射部位・治療計画作成荒屋正幸(山梨大学より)平成22年10月〜平成23年3月:静岡県立静岡がんセンター平成23年10月〜平成24年9月:兵庫県立粒子線医療センター医学物理士:治療計画作成・品質管理須釜裕也(国立がん研究センターより)平成23年10月〜平成24年4月:国立がん研究センター東病院診療放射線技師:陽子線照射・品質管理前島偉(信州大学より)平成23年7月〜平成23年9月:相澤病院平成23年10月〜平成24年9月:国立がん研究センター東病院藤本宏幸平成23年4月〜平成23年9月:山梨大学平成23年10月〜平成24年9月:国立がん研究センター東病院伊藤靖浩(現・がん集学治療センター所属)平成23年4月〜平成23年9月:静岡県立静岡がんセンター2.今年度の取り組みと成果1)陽子線治療とはがんの放射線治療の一種であり、エネルギーに応じた深さでエネルギーのほとんどを放出する物理学的特性を生かして線量集中性を高める事によりX線より治療効果が優れ、機能・形態を損なうことが少ない、身体に優しい治療法である。従来は広大な土地(30×50m程度)と高額な設置費用(100億円程度)を要した事から一部の研究機関等でのみ治療が行われていた。2)これまでの経緯慈泉会では平成21年7月より陽子線治療装置導入の検討をはじめ、住友重機械工業(以下SHI)・三菱電機・スティールリバー各社よりプレゼンを受けてきた。平成22年5月にS棟南側の駐車場として使用している狭小な敷地(26×26m)でも設置可能な、世界初となる加速器−治療室垂直配置を提案し、高精度照射技術にも優れたSHI製装置に決定し、基本合意書を取り交わした。また8月には山梨大学准教授・大西先生同席でプレスリリースを行った。12月末に県より国庫補助(地域医療再生基金)の打診があり、該当年度の関係で正式な事業スタートは平成23年4月以降となった。(結局3月11日発生の東日本大震災の影響で補助は受けられなかった)また医師以外のスタッフについても国立がん研究センターおよび信州大学の協力により、確保することができた。活動報告―354―

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