社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 16
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委員会・プロジェクトへの参加相澤病院委員会(診療記録管理委員会、クリニカルパス委員会、DPCコーディング適正化委員会、オーダリングに関する検討委員会)、病棟クリニカルパス検討会議、特定療養プロジェクトチーム(心臓病、脳血管疾患、糖尿病)への参加その他各種勉強会・研修会の企画・実行、病名・手術に関するパンフレット作成・更新及び書籍の発行・院外ホームページへの展開持続的な医療の質改善のためには、自院が提供する医療サービスを可視化・分析することが重要である。DPCデータによるベンチマーク分析に加え、院内で行われる診療行為を可視化した情報(指導料等の状況、手術の臨床指標分析、42日以内の再入院症例分析等)によって当院の医療水準が明確となり、且つ、改善すべきポイントが明らかとなる。一方で、前述の分析・評価においては、その信頼性を担保するために、精度の高いデータベース構築が必要である。当課においては、分析に耐えうるデータベースを作成することを最重要課題として業務を実践している。一例として、病歴登録における医療資源病名の決定では、ICD10(疾病、傷害および死因統計分類概要)の理解が重要であり、安易な「標準病名マスター」の使用によるICDコーディングは、結果的に当院のデータ精度を下げる原因となるため、常に注意を払い行っている。さらに、DPCコーディングに対するスタッフ間の情報共有、意識統一を目的に、コーディングサーベイ(サンプル症例のコーディングとディスカッション)を実施し、部門全体でのレベルアップを目指している。また、診療情報の精度はカルテに代表される診療記録の内容に大きく左右されるため、診療情報管理士の専門性を生かし、診療記録の精度向上にも積極的に取り組んでいる。診療情報管理課の業務範囲は年々拡大し、求められるレベルも高くなっている。学会が実施するデータベース登録事業への対応は、今後当課の主要業務になると考えられるが、特に電カルテ内の情報を読みとる能力、臨床的な知識の向上は必須である。業務を円滑に遂行するため、部門内での勉強会やコメディカルとの合同勉強会を定期的に開催し、お互いの専門分野の知識を共有することで、相互のレベルアップをはかっていく必要がある。分析業務においては、手術症例・パス適用・再入院等の基本情報を集計し、定期報告として院内ホームページへの展開を継続的に実施する。これらの定期分析の中から、問題点や改善の手がかりを見つけ、さらなる詳細分析を加えることで改善案を提示し、クリニカルパスへの反映や運用プランの導入等で、改善するまでを全面的にアシストしている。診療情報管理課の生産性として、当課が発信源となりPDCAサイクルを継続的に回すことで、相澤病院の医療の質、経営の質向上に貢献できるよう、今後も積極的に取り組んでいきたい。3.学術・研修学会発表2011.6.24林三枝子第13回日本医療マネジメント学会学術総会京都市「指導料算定の意識付け」2011.9.29青木静江第37回診療情報管理学会学術大会福岡市「再入院調査の通年実施への取組み」2011.9.29山崎信子第37回診療情報管理学会学術大会福岡市「当院におけるコーディングサーベイによるDPCコーディングマニュアル作成」2011.9.29太田隆第37回診療情報管理学会学術大会福岡市相澤病院―233―

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