社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 16
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2S病棟1.概要・スタッフ構成診療科・病床数消化器内科、一般内科34床看護体制3チーム制2交代勤務3人夜勤夜勤パート1名(月、火、土)スタッフ数病棟長:1名主任:1名看護師:20名パート看護師:4名看護アシスタント:3名病棟クラーク:1名主な疾患名総胆管結石胆石胆嚢炎胆管炎膵胆道系悪性疾患急性腸炎消化管出血尿路感染症肺炎心不全2.今年度の取り組みと成果2011年以降、日本は空前絶後の高齢化社会を迎え、当院の入院患者さんも75歳以上の高齢患者さんが入院患者さん全体の約60%占め当病棟では70%を超える。高齢の患者さんは入院後、環境の変化に対応できず認知症の悪化やせん妄症状を発症するケースが多く、これらの症状は治療や生活障害を増大させ自宅退院への妨げとなり、看護を行うスタッフへの負担増にもつながっている。その取り組みとして平成22年度から「急性期医療を必要とする高齢者の看護」について検討を進めてきた。平成22年度は入院中の環境、看護の体制・患者さんへの接し方などについて検討を行い、勉強会開催、看護体制の変更、夜間看護アシスタントの導入、音楽や病室の環境整備、セルフケア促進などを取り入れ、認知症の悪化、せん妄症状発症防止に努めた。しかし、せん妄、認知症の悪化を助長する原因は環境や関わりだけでなく、急性期の治療自体が一因となっている場合もあるのではという事に至った。急性期の治療では酸素、心電図モニター、持続点滴、安静の保持、尿管カテーテル留置などが必要であり、安全を確保するためには抑制をせざるを得ない状況が発生していた。それらは医師指示により実施しているが、中止・継続必要の目安、基準がないために医師への確認が遅れてしまう事があった。評価が遅れることで不要な抑制をする事になり、それがまた高齢者に悪影響を及ぼす。そこで適切な評価を行い不要な装着物は早期に外す、そうすることで患者さんの負担を軽減しスタッフへの負担も軽減する事を目的に�患者さんにとって優しい、根拠に基づいた看護を提供するために看護の基準を(点滴、酸素、バルン、モニター、安静など)作成。作成した基準に沿って看護ケアカンファレンスで評価を行い患者さんに適切な看護を提供していく�ということに取り組んだ。相澤病院―163―

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