社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 16
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●心臓血管外科●心臓血管外科1.概要・スタッフ構成当院心臓血管外科は2002年に開設され、今年で10年目の節目の年となった。これもひとえに周辺医療機関より多数の患者さんをご紹介いただき、ご支援、ご協力を頂いた結果であり、お礼を申し上げたい。また、今後も循環器科とさら強固な連携を行い、地域医療の要求に応える体制を整えたいと考えている。当科は2010年7月より現在の体制に移行し、新たな体制での診療体制、診療方針がようやくスムーズに運営可能な状況となった。手術症例の多様化に対応するため、新たに、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト挿入術を定期的に行うことの出来る体制を整え、2011年には21例の手術を行った。その他、低侵襲手術として、人工心肺を使用しない心拍動下冠動脈バイパス術は、予定手術の第一選択とし、血行動態の安定した急性冠症候群症例に対しても全例に施行可能であった。心臓血管外科での手術成績の向上は、このような低侵襲手術や、新たな手術方法を積極的に導入するだけでは、その目的は達成することは難しく、循環器内科との連携は言うまでもなく、麻酔科、臨床工学師、看護スタッフなど様々な職種とのグループ診療の充実が必須と考えている。2012年は、グループ診療、チーム医療の充実を行い、さらに患者さん主体の診療を行っていきたいと考えている。2.今年度の取り組みと成果本年は新たな取り組みとして、弁膜症に対して小切開手術を行うMICS(低侵襲心臓手術)の導入を行っていきたい。また、前述の如く、患者さん主体の診療を行うため、グループ診療、チーム医療を循環器内科および他職種との連携をさらに密にし、行う方針としている。昨年の診療実績では、腹部大動脈瘤に対してステントグラフト挿入術の定例化が可能となり、また、単独冠動脈バイパス手術症例全例に、心拍動下冠動脈バイパス術が可能であった。手術件数もTotal145例に増加した。今年度は、診療体制をさらに充実させ、緊急症例に対する体制の強化をはかり、地域医療に貢献していくことを目標としたいと考えている。手術実績145例(2011年1月〜12月)虚血性心疾患(44例)心拍動下冠動脈バイパス術34例冠動脈バイパス術+大動脈弁置換術5例冠動脈バイパス術+大動脈弁置換術+僧帽弁置換術2例冠動脈バイパス術+僧帽弁形成術1例冠動脈バイパス術+心房中隔欠損症1例冠動脈バイパス術+心臓腫瘍1例弁膜症(25例)大動脈弁置換術7例大動脈弁輪拡大術を伴う大動脈弁置換術1例大動脈弁置換術+僧帽弁置換術1例大動脈弁置換術+僧帽弁置換術+三尖弁形成術1例大動脈弁置換術+僧帽弁置換術+三尖弁形成術+Maze手術1例大動脈弁置換術+僧帽弁形成術+三尖弁形成術+Maze手術1例大動脈弁置換術+心室中隔欠損症1例大動脈弁置換術+上行大動脈置換術1例相澤病院―117―

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