社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 15
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2.今年度の取り組みと成果入院に関しては、せん妄、抑うつ状態、自殺未遂後の精神状態の評価、単科精神科病院入院中で合併身体疾患治療の目的で転院してきた患者さんの精神疾患に対する治療、アルコール依存症、精神腫瘍学的分野(緩和ケアなど)での対応を継続的に行いました。依頼元は臨床各科にわたっています。主な身体合併症は、がん、大腿骨骨折、脳血管障害、肺炎、外傷、自殺未遂などです。入院患者さんに対する臨床心理士によるアセスメントやカウンセリングも積極的に行いました。外来においては、入院中に対応したケースのフォローアップ、身体疾患で通院中に精神疾患を合併した患者さん、他科を受診し精神疾患を疑われて紹介を受けた患者さん、登録医療機関などから医療連携センターを通じて紹介を受けた患者さんの診断・治療などに対し、薬物療法、支持的精神療法などを中心に介入を行いました。疾患としては抑うつ状態が多く、院内の依頼元は各科にわたります。初療を救急外来で対応したケースでは、自殺未遂、せん妄を含む意識障害、解離およびパニック症状、および統合失調症など明らかな精神障害を合併していると見られるため診察を要請されたものなどがあります。3.学術・研修院内スタッフを対象とした、認知症、緩和ケア、職員のメンタルヘルスに関する講習会を随時開催したほか、2010年11月13〜14日に当院で主催した緩和ケア講習会での精神医学領域を担当しました。講演・講義・指導田丸恒実茨城県緩和ケア研修会茨城2010.5.30田丸恒実茨城県緩和ケア研修会茨城2010.10.31(佐藤健司)●脊椎センター●脊椎センター1.概要・スタッフ構成整形外科の一組織として脊椎センターを運営しています。構成は日本整形外科学会認定専門医日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医の北原がセンター長を務めています。他に整形外科医師の中より、2010年6月まで、林大右医師、2010年7月から、依田功医師が参加し脊椎疾患の診療加療を行っています。2.今年度の取り組みと成果脊椎疾患の主な手術加療対象は頸椎腰椎に見られる脊柱管狭窄症、除痛の得られにくい腰椎椎間板ヘルニアです。また冬季にはスキー・スノーボードによる脊椎外傷が多くなり、脊椎固定を用いた手術加療を積極的に行い、術後のADL獲得を目指しています。腰椎椎間板ヘルニアに関しては低侵襲手術の目的の下、脊椎内視鏡手術を導入しております。整形外科と同様、早期リハビリテーションを導入しており、術前の評価及び、手術当日を含む早期の離床訓練を行っています。より安全な手術を心がけ、手術中に脊髄モニタリングを導入しました。また2011年度からは脊椎椎弓根スクリューを刺入する際に最新型の脊椎ナビゲーションシステムを導入することとなりました。(北原淳)相澤病院―63―

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