社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 15
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相澤健康センター概要1938年(昭和13年)、東大病院坂口内科に民政党代議員の桜内幸雄、俵孫一の両議員が健康チェックの目的で入院した。重病人であるとの流言を防ぐために「艦船が航海を終わり、ドライドックに上がり、船底についた貝殻を除いたり、エンジンや計器の整備をするようなものである」と記者会見したことから、「人間ドック」が誕生した。元来、日本は予防医療先進国であり、もはや人間ドック(NingenDock)は世界共通語となり、平成12年の「21世紀における国民健康づくり運動」(健康日本21)、平成14年の「健康増進法」、平成19年の「新健康フロンティア戦略」、平成20年の「特定健康診査・特定保健指導」の導入など生活習慣病の一次予防はますます加速していった。しかし現実にはこのお家芸も、中年サラリーマン(特に単身赴任)のメタボリックドミノ倒しにはブレーキがいまいち効いていない感がある。禁煙する人口も増加はしているが依然として男性のヘビースモーカーは減少しないし、これからますます増加する乳ガンも含め、4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)に対する医療への最適なバトンタッチのためにも健康センターの二次予防の役目はますます重要と思われる。(小池秀夫)診療部1.概要・スタッフ構成一日ドック・二日ドック・脳ドック・成人病健診・政府管掌健康保険の生活習慣病予防健診・一般健診・PET検診・その他のオプション検査(詳細はホームページをご覧下さい)・予防接種・企業の産業医活動・慈泉会職員健診・禁煙外来などを行い、病気の早期発見と予防に努めています。スタッフは、センター長、常勤医師3名、非常勤医師(内科系13名、婦人科3名)。その他、相澤病院医師と信州大学医師などの多大な協力を得ております。脳ドック:信大教育センター医師、上部・下部内視鏡:当院内視鏡センター医師など、肺CT:当院呼吸器内科・外科医師、PET検診:当院PETセンター医師など胸部レントゲンと上部消化管レントゲン検査:信大放射線科医師睡眠時無呼吸症候群:当院呼吸器科医師、乳房検診:当院乳腺外科医師など、組織診・細胞診:当院病理科医師など、眼底検査:当院眼科医師、歯科スクリーニング:当院歯科口腔外科医師です。ドック・健診後のフォローや治療・精査は、相澤病院の他、かかりつけ医やご希望の医療機関へ積極的にご紹介申し上げております。2.今年度の取り組みと成果臨床研究「生活習慣が脳に与える影響の研究」を開始しました。目的:40歳以上で55歳以下の比較的若い脳ドック受診者を対象とし、脳萎縮が喫煙、飲酒などの生活習慣や糖尿病、高血圧症、高脂血症といった生活習慣病と関係しているかどうかを科学的に解明する。協同研究者:小口和浩先生(相澤病院)・多田剛先生(信州大学)結果:2009年9月〜2010年12月の脳ドック受診者1,181名について活動報告―268―

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