社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 15
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●入院医療事務課●入院医療事務課1.概要・スタッフ構成入院医療事務課は病院事務部門に組織し、入院患者さんにおける医療事務を担っております。主な業務は下記のとおりです。①算定(保険請求)業務(17名)・保険医療機関として適切な保険請求を実施し診療行為を漏れなく点数に結び付ける。②代行入力業務(6名)・診療(看護)行為を正確かつ遅延なく入力する。③クラーク業務(16名)・入院患者が安心して療養できる環境を提供する。④未収金対策業務(1名)・入院中から早期に介入し未然に未収金を防止する。⑤管理業務(2名)・課内のマネジメントと他部署との円滑な関係を構築する。上記業務をお互いに補完し合いながら相乗効果を図り、入院から退院までの総合的な医療事務を行っています。各担当者は病棟で勤務し、他職種との横断的な連携を図り医療従事者の一員としてチーム医療を実践しています。2.今年度の取り組みと成果これまでの入院医療事務課は、統一された教育プログラムが作成されておらず、個人の能力に差が生じていました。特に新人における教育プログラムがなく、教える側、教わる側のレベルが異なり、結果的に継続的OJTとキャリアアップのための体系的教育を行うことが出来ていませんでした。2010年度では、この課題を改善するために部署基本計画の目標設定を「職能要件書を基に統一された新人教育プログラムを作成する」とし、教育・育成の強化を図ってきました。また、今年度は診療報酬改定の年であり、新たな算定要件を4月から積極的に算定した結果、増床の影響もあり全体で110%の増収が見込まれました。今回の改定でも示されているとおり、今後の医療の方向性は「チーム医療」と「地域連携」が鍵になってくると予想されます。以前のような医事職員が青本と電卓を片手に閉鎖された事務室で保険請求している時代は終わり、職種を問わず病院全体で保険請求に取り組んでいく姿勢が重要になってきます。年度末には、第三者によるレセプト精度調査を実施し、改定後の検証を行いました。結果、一定の成果を示すことはできましたが、改善していく余地は十分にありましたので、今後の課題となっています。算定漏れ算定埋もれがないように指示されたオーダを機械的に算定するのではなく、実際の医療現場を自分の目で確認し、医事職員からの提案、企画を積極的に行っていくことが求められています。また、医事のプロとして保険請求の質を上げ、担当する診療科をローテーションさせ全員が全ての科に対応できる体制を構築していきたいと考えています。懸案事項となっていました未収金対策も、平成21年度より専任のスタッフを配属し未収金の防止と回収を鋭意進めてきた結果、一定の成果を示すことができました。未収金は発生してからでは遅く、入院中から早期に介入し未然に防止することが重要になってきます。具体的な取り組みと成果は下記のとおりです。相澤病院―213―

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