社会医療法人財団 慈泉会 年報 Vol. 15
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●医療福祉相談室●医療福祉相談室1.概要・スタッフ構成入院されている患者さん、患者さんのご家族に対して、医療福祉相談室では入院中や退院後の生活に不安や心配な事を伺い、様々な福祉の制度(介護保険、身体障害者福祉、障害年金、限度額適用認定証等)の援助を行なっています。退院支援を行うにあたり、地域完結型医療提供の中で、他医療機関、福祉施設、居宅介護支援事業所等への円滑な調整のために協力、連携を行っています。特に退院する患者さん、ご家族に安心感を持って頂き、早期退院を実現するために、かかりつけ医を招いてのカンファレンスの実践に力を注いでいます。常勤スタッフ:10名(社会福祉士:7名平成23年3月31日現在)入院患者は病棟担当制を実施。勤務時間月〜土曜日9:00〜17:402.今年度の取り組みと成果より早期にMSWの具体的な介入ができるよう、「MSWへの依頼手順」と「退院カンファレンスの実施要件」内容を見直すことを行ないました。(1)MSW介入基準の見直し医療福祉相談室課会にてMSW間で「MSW介入基準」を見直すことを検討しました。見直すきっかけとして虐待の相談や近年の経済不況からくる医療費の相談が、以前と比較して格段に増えてきていることが我々MSWの実感としてあったからです。実際の困難事例や生活保護申請、保険証取得等は入院当日から1、2日での支援が患者さんの利益につながることが多いため、新しい「MSW介入依頼基準」の中にドメスティックバイオレンス・ネグレクトなどの患者さんを対象にしたこと、また病棟クラーク(入院医療事務課)との連携から依頼を頂くことの追記をし、実施していくこととなりました。今後も他部署との連携や早期介入により病棟との密なコミュニケーションが図れたらよいと思います。(2)退院前カンファレンス実施要件の見直し早期の退院支援を行い、在院日数の短縮を他職種で目指すために退院前カンファレンスの開催・提案は必須と考え、退院前カンファレンス実施要件の見直しを行ないました。医療福祉相談室課会を通じて、各病棟でのやり方、内容を検討し、担当MSWが全病棟で共通して行えるような実施要件を作成しました。見直しをかけることは結果的に、スタッフの早期在宅退院の意識付けと、多職種を含めたチーム医療でのカンファレンスを行なうことに繋がると思います。また、院外や今後関わる在宅支援スタッフにとっても有意義なもので引き継ぎの確認にもなり、ご本人、ご家族の心理的不安面の軽減に繋がっていくのではないかと思います。また、病院全体に早期退院援助を行なう意識、チーム医療で取り組んでいることを啓発するために、院内ホームページを活用して、介入ケースの事例の掲載を定期的に行ないました。掲載事例の病棟からは、自分たちの取り組んだことを振り返られた、他の病棟からは自分たちの病棟ではない退院支援の方法を学べた等の声も聞かれ、この取り組みはこれからも引き続き行っていきたいと考えます。相澤病院―197―

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