症例報告

症例報告76歳 女性
主病名脳出血(H12.2月発症)
介護度要介護3
歩み利用開始平成20年11月 週1回利用開始し、H23.1月から2回利用に変更

利用目的・経過

脳出血を発症してから約11年が経過している。その間、デイサービスを主に利用され生活をされていた。もう少し右腕を良くしたいという本人の希望もあり、当施設を利用されることになった。感覚障害強く、お茶碗を落としたりする場面が頻繁にみられていた。利用開始後約2年半が経過し、補助手として右手の使用頻度が増え、またお茶碗を落とす場面も減少している。歩行状態は、足底感覚ほぼ脱失の為、恐怖感は依然として継続しているが、自宅内での自立歩行は継続できている。

週2回への頻度の変更に関しては、「週2回になってからいい。やはり動かないといけないね」「前よりお勝手に立っていられるようになった」との感想が聞かれている。

身体機能

右片麻痺12grade 上肢10 手指11 下肢11 失調性麻痺+鼻指鼻test(+)
ROM参考可動範囲維持
MMT左上肢5 下肢4~5レベル
感覚右上下肢表在ほぼ脱失

ADL

食事自立 左手でバネ付箸使用
更衣・排泄自立
入浴デイの一般浴利用(3/wk)
外出・通院通院程度(家人、ヘルパーの介助)
移動屋内SLB+伝い歩き自立 屋外T杖+SLB見守り
段差昇降手すり使用 見守り(住居から屋外に4段程の階段あり)
施設内移動T杖+SLB 自立
家事食器洗い、洗濯物をたたむ、軽い清掃行う

通所リハビリプロブラム

  1. 集団体操 20分
  2. 棒(組み手)体操 20分
  3. 下肢筋力強化運動 30分
  4. 右上肢機能ex(洗濯バサミを使ったピンチ練習・サンディング) 20~30分
  5. 歩行練習 15~20分

個別リハビリ

※PTとOTが交互に担当

  1. 右上下肢ROMex
  2. SLBなし歩行ex(PTのみ実施)