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2014年10月7日
nao

Gezellig

nao

『Gezellig』
ここオランダに来て最初に覚えた、オランダ人がとても大切にしている言葉です。
他の言語には訳し難い言葉らしいのですが、訳すとしたら“居心地がいい”とか“心が温かい感じ”のことをGezelligと言うそうです。
そんなGezelligな時間をオランダでも過ごすことができています。
チームメイトやコーチ、Team Continuの関係者、オランダで出逢った日本人の方や、スケートを通じて知り合ったオランダ人…。
たった一人でオランダに来たのに、この5ヶ月で沢山の人に出逢い、支えていただき、応援していただいています。

 

更新が途絶えてしまったので、この夏を少し振り返ってみます。
7月。オーストリアのSeefeld(標高約1100m)というところへ合宿へ行きました。
オランダは標高が低いため(というか、標高マイナスですね)、高所ではどんな練習をどんな強度で行うのか、普段標高の低い土地で生活しているオランダ人が、高所でどんな対応をするのか(体調/栄養管理)、そんなところに興味を持ちながら練習に励みました。

8月・9月は、オランダ国内で合宿をしながら、練習の合間にオランダのスケート博物館へ行ったり、スケートマラソンの記念モニュメントを観に行って、オランダのスケートの歴史を学びました。
オランダ人にとってスケートは、自由であり(宗教の隔たりがない)、生活の手段であり、Gezelligを感じるためのものであり、何より最高の娯楽でした。
長距離の移動手段としてのスケート、11都市(200㎞)を巡る競技としてのスケート、冬を家族で楽しむためのスケート…。
生活に深く根付いたスケートを肌で感じるとともに、滑る事の楽しさ、競うことの楽しさをもう一度考えることができました。

オランダのプロチームでもジュニアのトップチームでもない、普通の地域のスケートクラブの練習にも飛び入り参加しました。

感じた事は、基礎が確立されているな…と。
プロチームのコーチが言っている事と、地域のスケートクラブのコーチが言っていることが、ほとんど一緒でした。
日本では、コーチによって技術的なアドバイスが変わってきますが、オランダでは土台となる技術がどのレベルであっても同じだということが分かりました。
土台が確立されてるので、環境の変化があっても技術に戸惑う事が少ないのかなと。
技術の土台に、選手の特徴や、コーチのユーモアが上乗せされている感じです。
フィジカル面では、チーム毎にアプローチの仕方は変わってくるけど、技術面は大体指導している内容は一緒なのかなと感じました。
オランダのトップの環境に身を置きつつ、こうして地域で取り組まれている“Schaatsen”を学ぶのもとても面白いです。
まだまだ私は現役選手なので、競技活動に専念しますが、この土地にいるだけではなく、時間が許す限り、自ら足を運んでこういった経験も大切にしていきたいと思います。

オランダで一番多い練習といえば…サイクリングです。
平らな道をひたすら2時間、3時間サイクリングします。
長野だったら、ひたすら坂を登りますが、ここには坂と言える坂がなかなか身近にありません。
空が広くて、大地も広くて、まるで北海道のような景色です。
最初は退屈だった2 時間も、自転車のフレームにオランダ語単語を張って覚えてみたり、チームメイトにオランダ語を教わったり、自分の考えを巡らせたり、頭の中を整理したり…心と身体をリセット&強化できるようになりました。

まだまだ苦戦中ですが、オランダ語も頑張っています。

合宿中以外の週1回、近くに住んでいる日本人の方にオランダ語レッスンをしていただいたり、写真のようなBoekje(小さいノート)を持ち歩いて、
「Wat  betekent dat?(それどういう意味?)」と繰り返し聞く毎日です。
最初は英語9割だったのが、最近ではオランダ語9割という会話のやりとりで、疲れていたり、頭が働いてないと言葉を拾えなくて会話に乗り遅れます。
有り難いことに、チームメイトのネイティブなオランダ語を毎日無料で聞き流すことができるので、少しずつですが耳も慣れてきて、文章で言いたいことも伝えられるようになりました。

スケートでの気づき、環境への対応、英語、オランダ語…
目まぐるしく時が過ぎていきます…

ということで、あっという間に10月ですね!

日本へは開幕戦約1週間前に帰国します!
開幕戦のポスター独占は初です(^^;

大会の情報はこちらから!

http://sbc21.co.jp/blogwp/event/sports/1258

オンラインチケット⇓

http://eplus.jp/sys/T1U14P002108869P0050001

時差や、道具の変化、オランダ流のスロースタート(ピークをシーズン後半に合わせるコンディショニング)、色々と不安は尽きないですが、できるだけ長くオランダのチームで学びたいということで、ギリギリまでこちらにいます!
自ら踏み出した冒険のシーズン。
シーズンを通してどんな結果が待っていても、私の中では既に正解です。
迷いや不安があるのは当たり前。
安定した日常を飛び出すのは勇気がいるものです。
だからこそ楽しい、だからこそ挑戦したくなる、だからこそ強くなる!!!
開幕戦で、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!!

小平奈緒

Profile

小平奈緒(こだいらなお)

社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院 所属

  • 生年月日 1986年5月26日
  • 出身地 長野県茅野市
  • 身長 165cm
  • 血液型 A型

ベストタイム

  • 500m 37.29(日本記録)
  • 1000m 1:13.98(日本記録)
  • 1500m 1:55.40